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□薫
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困ったことになったと思う。


「おはよう。もう朝だぜ」


ヴェーダの中で眠りについて100年。
いまだにソレスタル・ビーイングは健在で表立っては行動していないが―――ガンダムを使用するには至っていないが、紛争があれば現地に向かいそれなりに活躍している。

100年という月日を経ても尚、ソレスタル・ビーングのあるべき姿、理念は変わっていない。

それは歓迎すべきことなのだが、メンバーのみんながみんな刹那と同じようにイノベイターというわけではなく、当然年をとって老いるもので、交代を繰り返している。


「…また君か。―――ロックオン・ストラトス」


「またって…」


意識が覚醒していくのがわかる。

眠りについて100年が経ち、変わったことと言えばリジェネ意外に僕の眠りを邪魔する者が現れた、ということだ。


「…まあ、そう言いなさんな」


そう言って笑うのは、『彼』とは似ても似つかない、4代目ロックオン・ストラトス。

アメリカ合衆国出身の元エースパイロットで、軍人時代の最高官位は大尉。

茶色の髪に翡翠の目を持つ彼の特徴は、その射撃の能力の高さだ。

ヴェーダの推奨する訓練用の射撃シュミレートで98%の命中率という驚異の結果を見せてくれた。

純粋種のイノベイターだから、という理由からの出来ではあるまい。

全く、『彼』とは似ても似つかない。






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