化学結合

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何故見逃していたんだ自分
何故雲雀恭弥という名前を見つけられなかったんだ自分
謎だ、謎すぎる
もしかしたら名前あるのを分かっててそんなはずねえよw
みたいなノリで流しちゃったか自分

あー…高校選び間違えたかも











「先生、席がえしてください」


最初の出席の時にまず発した言葉は多分ソレ
あたしの切なる願いを聞いておくれサンタ
あ、サンタっているのかな
今だけは信じてやるからあたしにトリップの力をくれ

そんであたしの隣でにやにやしてるゴクデラの顔に一発ブチこみたい


「何でだよ?一番後ろの窓から二番目なんて絶好の席だぜ亜古川チャン」

「黙ってろ、だったら席交換しやがれタコ」

「今は全部負け犬の遠吠えだぜ、ざまあw」



殺す殺す殺す隼人まじ殺す殺すこのタコ



「君達、初日から咬み殺されたいの?」

「滅相もございません」

「けっ」




ギラリと凍てつく視線をよこさないで雲雀さん
か弱いニコちゃんは凍えてしまいます
いやもう



「何故雲雀がここにいる…そして何故あたしの隣の席なんだ!!
 納得いかん!!」

「納得も何も、決まってた事だしね
 あと亜古川、ネクタイ」

「…家に置いてきました」

「後で屋上においで」

「生徒指導室とかじゃねーの?!殺る気まんまんじゃねーか!!
 行かねーぞ!!」

「ざまあww」

「黙れタコヘッドハゲろ!!」

「獄寺隼人、机に足を上げるな」

「あ?誰がてめーの言う事なんか」

「君も後で屋上においで」

「隼人ざまあww」

「上等だ、今度こそ果たす」


ってオイオイ
あたしを挟んで火花を散らすな!!
こういうのをとばっちりっていうんだよ!!


もうヤダ明日から不登k「不登校とか、僕が許さない」

「しばらく心を無にしようと決めた今」



ニコは切なげに呟いた
周りの視線がきっと、怖くてチャラい人から哀れで不憫な人に変わったと思う
それほど今のあたしって滑稽だ

今日何度めになるか分からない深いため息をついた



「あー、そ、そろそろ授業始めてもいいか?」


先生にも二人のガンの流れ弾が当っているのか冷や汗をかいていた
もうこのクラスの人たち皆不憫だな


「あ、もうドウゾドウゾむしろお願いします」



そうして始まった高校生活


これからもまたビシバシ雲雀にしてやられるのか…
想像しただけでも嫌だ

てか雲雀、何で授業を真面目に受けてる
中学の時クラスには一度も顔なんて出したことないのに…
つーかマジ雲雀何歳だよ
でも聞いたらショック受けそうだしやーめた

今ならビックバン起きても私何も恨まないよ
何でビックバンに限る?知らねーよ






隣の席
(まあ退屈はしなさそうだけど)
(咬み殺す咬み殺す咬み殺す)
(果たす果たす果たす)
(前言撤回、命の危機だ)




    

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