化学結合

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しいいいいいいいいん






その場は静まり返っていた
当然だ、だって屋上にはあたしと獄寺と雲雀しかいないわけで
こんなワケの分からない組合せで会話など弾むわけもなく
ていうかあたし達以外屋上には入れなくなったっていうか
それは雲雀が学校のお偉いさんに手をまわして
お弁当を……


…ってああああああ



「(助けろスケコマシ、この沈黙はねーよ、かっこわらいのイキだ)」

獄「(どっかのやぶ医者と同じ扱いにすんじゃねーよ貧乳、俺は何も出来ねえ)」

「(なっ…これでもBはあるんだぞ?!!!役立たずが!!)」


いわゆるアイ・コンタクトとやらで口論を繰り広げる二人を見て雲雀は呆れる
手に持っていたパックのお茶を啜りしばらくその光景を眺めていた
>つーかお前お茶を金で買う奴なのか!
>大切なお小遣いはお菓子やジュースに使おうよ−
>ヤメロ!将来絶対水にも金払うぜコイツ!!




雲「君達さっきから何目と目で語り合ってるの? 
 バレバレだよ」


ギロリと睨まれたのでニコは口端をむりやり上げてはにかむ、正しくはニヤける
獄寺は変わらず不機嫌だった


「気のせいだよ、気にすんな、気にしてたらハゲるぞ!




 獄寺みたいに」

獄「何でオレ?!ハゲてねーよ!髪型以外のいじり方知らねーのか!
  つーか何でテメエらなんかと一緒に飯食わなきゃいけねーんだよ、どういう風の吹き回しだ気色悪ィ」

雲「いけない?」

「いや、いけないっつーかいや、大変なんすよ
群れる雲雀なんて雲雀じゃねーよwwみたいなクレームの対処が
 つーか獄寺テメエらって…“ら”って言った?」

獄「何の事だ?」

雲「僕は別に群れてないよ、ただ友達なんて出来なさそうな2人を憐れんでるんだ」

「クソ余計なお世話だ」

獄「ダチ作れないんじゃなくて作らないだけだ勘違いすんじゃねーよ、むしろダチいねーのお前だろ雲雀」


ピキ ブチッ

何かが切れる音がした

獄「ソレ何かの版権じゃ?」


あああ!!(聞いてない)

獄寺が火をつけやがった!!!!
だって今雲雀の目が光ったもん
手もなんか銀色のモン輝いてるもん


雲「やっぱ咬み殺す」

獄「ほぉ?それは自分に友達がいないと認めるんだな雲雀…ふっ………ぷっ…」


鼻で笑う獄寺!!もはや鼻だけじゃない!!
待て隼人!!はやまるな!
雲雀がトンファーかまえたって


「隼人!今度は火に油!!どんのー!!ペペロンチーノ!!カルボナーラ!」

獄寺「分かりもしねー横文字使うんじゃねーよ
 食いモン混じってんだよ!」

「うるせー果てろ!!ミートソース!」

獄「俺の決め台詞とんな!!何気スパゲティで攻めるな!」

雲「煩いよ獄寺隼人」

獄「………」

「ざまあwどんとくーるww」←格好悪いと言いたい

雲「分かりもしない横文字を使うな亜古川」

「…………!!」

獄「ざまあwww」



雲雀に貶されると獄寺より三倍ダメージ受ける法則



「そんなの法則知らない…あいむくっどすぴぃくいんぐりっしゅ!」

獄「誰に言ってんだよ、つかニコってガチ英語駄目なんだな」

「えっ?ガチ盛りご飯ラーメン?」

獄「言ってない言ってない」


何気美味しそうだとおもった、ジュルッ
雲雀が冷たい目で見てる、悲しい



雲「何二人でコントやってるの?早く食べないと昼休み終わるよ」



雲雀がそう言った瞬間だった




キーンコーンカーンコーン



「んぎゃああああ!!予鈴なっちまったYO!一口も食べてないんだYO!」

雲「ウザイよ」

「雲雀に言われると獄寺より三倍ダメージを受ける法則」

獄「知ってんじゃん」



その後あたしは一分くらいで朝登校中に買ったパンを口に詰め込み教室へと駆けていった

「むぐむ…ごぼっがはっ……っ!!」くそおおおぉ

そして獄寺はというと入学早々サボリ体勢で雲雀に喝を受けたらしい?
ついでに雲雀、あんたもサボった事になっちゃったYO!
ドン☆マイ!!

うん、何か


楽しいのかもしれない










昼休み後半
(こんなの雲雀じゃないと思った)
(クソと思った)
(同時に奇跡だと思ったオワタ^p^)







     

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