QR*W

□ありがちでも嬉しいもんは嬉しい
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「いや違う駄目、こんな事があっていいはずない」

「誰に向かって言ってんの?」

「あー、えと、アンタです」



私の目の前に居る、いかにも狂信者的な何か
うん分かってる、分かってるよ、だって私夢小説とか好きな人だし、アニメも漫画も大好物でついにはベーコンレタスげふんげふん、も好きなわけだからこの展開は美味しいはずなの
いやだからって



「王道すぎて何か逆にがっかりっていうかあ」

「てめー魂もろとも掻っけすぞ」

「わあ神様ひどい!某復活漫画思い出したっ!」

「はっ」



鼻で笑われた!



「パトラッシュ、僕もう眠いよ…」



あー、だからあれでしょ?俗に言うあれなのでしょ?私転生、てかトリップ、てか現実の世界で、神様さえ予測出来なかった不慮の事故が起こったんでしょう?だから生き返らせてくれるわけで、でも元の世界じゃちょっと都合が悪いからそれの特典と言っちゃあれだけど私の好きな世界へ行けるっていう?願い事いくつか聞いてやるから文句言わず行けっていう?そのまま天に召されるっていう選択肢はないんだ?いや望んでないけど!


わあああー!!!!ザ★ありがち王☆道


「うぜぇぞ」

「かちーん」



大抵こういう始まり方するやつはトリップした後の自分可愛くなってて愛され逆ハー?うん問題ない悪くない、皆に愛されたい

て、いや待て待て待て待て
何が問題ないんだ、何が悪くないんだ

一瞬納得しかけたじゃんどうしてくれんの自称神



「脳内妄想の激しい奴だな、終わったなら願い事言えや」

「せっかちだなオイ、どうせ神様なんだから雲の上で胡坐かいて下界を暇そうに見下ろしてちっぽけな人間共を鼻で嘲笑ってんでしょ?でしょ?」

「なにそのイメージ、サイテー」

「黒い笑顔向けながらどっから取り出したか分かんないリボルバーを片手に持つ奴に言われたくないよ、地上の純粋に神様信じてる人に謝れ」

「うん言ってる事超分かんない(はーと)」

「うざっ、神様うっっざ」


こういううざい神様というのは私の中の王道には入ってなかった、もっと何かれ構わず王道を読破すべきだった、しくった



「つーかさあ、貴様の言うリボーン?よく分かんねーんだけど」

「あーあるある、そういうの、アニメ沿いなのか全く完全オリジナルなのか、中の人物達が場合によってはスレちゃってるよとか、そういう、てか貴様呼びかー」

「まあそうゆわけで適当に一個選んどいたから、逝け」


ちくしょ最後の言葉軽くスルーしやがった
後、いちいち突っ込みたくないが文字!もう結構古いんだからな!今更なんだからな!時代の波にのまれたんだからな!


「ちょっ私の意思決定は?!選ぶ権利もないんか!!!つか願い事はっ」

「貴様の心読んで大体の願い事は分かった、だから消えろ目障りだ」


仮にも神だろ!そんな暴言吐いていいと思「あ?」
何かナチュラルにプライバシーの侵害宣言された



「うーーっ今度から神様なんて絶対信じてやんないんだからなっ」

「何その幼稚な抵抗、文句なら貴様の管理を怠った俺じゃねぇ神に言えや」

まさかの複数神宣言?!


「あ、そうそう、お前トリップした後多分すぐ朝だから並森中通え」


え?!なななななななn並森中っすか?!真面目っすか?!!!!
わわわ、私なんぞが並森中に通ってもいいんですか?!

でも待って!!私今日寝てない!!今めっさ眠い!!
向こう言ったらすぐ朝なんだろ?!
なんだったらせめて今ちょっと寝させろや!!(怒)


「ぐっどないと!!!」

「ぐっどもーにんぐ、ごーとぅーヘブン」


天国行っちゃってるよおおおお

奴のその言葉を最後に私の意識はホワイトアウト
あーうん、ありがちぃ
でも今はすっげえ気分良いから許してやんよ★
なにはともあれトリップは嬉しいな!うん!

ぐふふふふ、ツナ達と同じクラスになれるといいなっvvvv((



そんなわけで私こと弥生コウは、転生トリップしちゃったまる


何かもうすでに、不安





(あ、冷蔵庫のプリンまだ食べてないのに)

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