高校生2
□緩やかに、流れる
1ページ/2ページ
「……シュールだな」
「そーか?微笑ましくね?」
「こういうの川の字って言うのか?」
「そうですね、俺の家でも小さい頃はこんな感じで寝てましたよ」
「そもそも俺は眠くねェんだが」
「横になってれば眠くなりますよ」
「この時間は眠くなるよなー、あー、俺もう寝そう」
「いたっ……!旦那、蹴らないでくださいよ」
「うっせ、つーか場所代わんね?」
「嫌ですよ」
「なら、蹴られんのくらい我慢しろ」
「ちょっと!」
「うっせェ、おまえら寝る気あんのかよ」
「あー、高杉でもいいや、場所代わんね?」
「動くのが面倒くせェ、黙ってさっさと寝ろ」
「くっそ……、足が届かねーのが歯痒い」
「あ……」
「どうした?」
「土方さんが、寝てます」
「……この騒がしい中でよく寝れんな、こいつ」
「え、ちょ、見せろ!」
「静かにしてください、起きたらどうするんです」
「くそー……」
「はいはい……」
「…………」
「…………」