話
□会話集
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２、桂土
「次の日曜は映画に行こう」
「何だよ突然」
「そうだな、十時に迎えに行くから待っていてくれ」
「まだ行くとは言ってねーぞ」
「すまんな、拒否権は今回ないのだ」
「なんでんなことテメェに決められなきゃなんねーんだ。俺に先約あったらどうすんだよ」
「そんなもの他の日に回せば良いではないか」
「いやいや、おかしいだろーが」
「先約が、あるのか？」
「…特にねーけど」
「なら良いではないか。細かいことを気にしていると禿げるぞ」
「ただの一般常識だろーが！」
「それが細かいことだと言っておるのだ。そんなもの構うことはない。お前はお前の良心に従って行動すれば良いではないか。俺はそうしているぞ」
「テメェはもうちょっと気にしたほうがいいぞ」
「いや、俺は己のスタイルを曲げるつもりはない」
「…」
「どうした？」
「テメェの将来が心配だ」
「心配するな、ちゃんと養ってやる」
「馬鹿か。そんなこと望んじゃいねーよ」
「共働き派か？最近はそれが主流になってきていると聞くが、やはり俺は妻には家にいて欲しい派だ」
「知らねーよ！なんで結婚する気満々なんだよ！」
「お前を幸せにするために今から色々とやっておかなくてはならないからな。ダーリンは頑張るぞ、ハニー」
「…まずは病院に行け」
終