話2


□真剣ソルジャー
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「信用出来ねェってんなら教えてやるよ…。俺の弱点はなァ、脇の下だ!」

「は…?」

目を丸くする土方に、両腕を垂直に上げて無防備な姿をさらす。

「触ってみろ」

「え…」

「こんな機会二度とねェぞ?」

「…嘘だったらぶん殴るからな」

開きかけの戸を閉めて土方が歩み寄ってくる。これから襲いくるであろう感覚に多少の怯えを感じながら、それでも俺はじっと待っていた。

一度互いの立場をイーブンにしなければ逆転のチャンスはなかろう。それが俺の出した結論だ。

「いくぞ」

「おう」









そんな流れで、俺は見事作戦通り土方との立場を互角に持ち直すことが出来た。土方も一応は俺の愛を信じたらしい。しかし付き合う気はないと言い張るし、俺が再び優位に立てる気配もなかった。

最近の俺は土方の泣き顔で頭を一杯にすることはない。その代わりに、隙あらば脇の下を狙ってくる土方にどうやって勝利するか、そればかりを考えるようになった。

「愛してるぜェ?十四郎」

「うっせェ馬鹿!」

とりあえず、愛してると言うと少し攻撃の手が鈍ることは、わかっている。






失望アタッチメント

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