話2
□dive live life
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「告れば?」
「無理アル」
ベランダからえいって身を乗り出して校庭見下ろして、飛び降りたら私死ぬのか?三階くらいじゃ死なないか。
サッカーボールがあちこちに動くのを見ていたら、どうして黒と白なんだろ?私赤と黄色がいい、なんて。
何だかすごく悲しくなってきたりして。
好きなんだ、好きなのに。
ベランダから体を離してうずくまったら泣きそうになった。
「苦しむくらいなら言えやィ」
「言えないヨ…」
この想い伝えられたなら私死んだっていい。
でもきっと伝えられなくても私死んじゃうと思うんだ。
「だって、怖いアル…」
泣きたいけど不思議と涙は出てこなくて、いっそ飛び降りてしまおうかと思った。でもなんだかんだ言ってきっと死なないんだろうなあ。
終
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