話2


□dive live life
1ページ/1ページ





「告れば?」

「無理アル」

ベランダからえいって身を乗り出して校庭見下ろして、飛び降りたら私死ぬのか?三階くらいじゃ死なないか。
サッカーボールがあちこちに動くのを見ていたら、どうして黒と白なんだろ?私赤と黄色がいい、なんて。
何だかすごく悲しくなってきたりして。
好きなんだ、好きなのに。
ベランダから体を離してうずくまったら泣きそうになった。

「苦しむくらいなら言えやィ」

「言えないヨ…」

この想い伝えられたなら私死んだっていい。
でもきっと伝えられなくても私死んじゃうと思うんだ。

「だって、怖いアル…」

泣きたいけど不思議と涙は出てこなくて、いっそ飛び降りてしまおうかと思った。でもなんだかんだ言ってきっと死なないんだろうなあ。




失恋フライデー

短編集NL

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ