話2


□青春よ黙りなさい
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「あ、消しゴム忘れた。貸して」

「なんでピンポイントで消しゴムだけ忘れんだよ」

「昨日家で使ったまま忘れたっぽい」

「なんだ銀時、珍しく課題でもやったのか?」

「いや、バイトの履歴書」

「お前働くの!?」

「辞めとけ、無理だ。この社会不適応者」

「ざけんな!俺はやる時はやる男なんですー、PSPvita欲しいんだよ!」

「しかしお前が下書きするとは、意外と几帳面なとこもあるのだな」

「下書き?」

「まさかシャーペンで書いたまま出す気じゃねェだろォな」

「…え、ダメ?」

「やっぱお前社会不適応者だわ」

「俺なら雇わねーな」

「ちょ!誰かボールペンくれ!」

「うっせェ、教授睨んでんぞ」

「つーかボールペンくらい持っとけ」

「仕方ない、俺のとっておきのエリザベスボールペンを貸してやろう」

「…なんかキモいんだけど」

「なにをっ!こんなに愛らしいではないか!」

「お前の趣味わかんねェよ」

「土方ァ、出ようぜ」

「あ?もうちょいで終わりじゃねーか」

「もう試験範囲も聞いたしいいだろ。コーヒー飲みてェから行くぞ、奢ってやる」

「マジで!?俺のもよろしくー」

「二人きりにはさせんぞ高杉」

「お前らには言ってねェ」

「あ、やべっ、教授と目ぇ合った」

「近付いてきてね?」

「さっさと行くぞ土方ァ」

「待て!俺も行くぞ!」

「起きろ坂本ー」

「んがっ…おりょうちゃんー…」

「駄目だこいつ」

「置いてけ置いてけ」





大教室での授業。一番後ろの入り口に近い席にいつも五人で並んでる。


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