話3
□青春は騒がしい!
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「ちょ、俺こんな近くで雀見たの初めて。すげェ可愛い」
「おお!これはめんこいのう!!」
「あ…てめっ!逃げちゃったじゃねェか!」
「ほんと声でけーよな」
「講義中に辰馬が喋るとぜってェ教授に睨まれるしな」
「マジ騒音被害だわ。あぁ…俺の癒しが…」
「餌を撒いてみたらどうだ?」
「なるほど、高杉ーお前のパンくれ」
「なんでだよ。その焼きそばパンでいいだろォが」
「俺は貧乏なの!雀にやるパンさえ惜しいの!」
「虚しい言葉だな」
「金時らしいぜよ!」
「つーかお前のせいで逃げたんだからな!それ寄越せ!」
「仕方ないのぉ」
「うし」
「ってテメェで食ってどォすんだ」
「意地汚さもここまでくると哀れだな」
「うっせ!つーか土方さっきからツッコミが辛辣すぎんだけど!さりげなく銀さん心抉られてるから!もう雀じゃ癒されないくらい傷付いてるから!」
「は?いつもこうだろ、慣れろ」
「銀時、被害妄想だぞ」
「ったく。耳腐ってんじゃねェのか?」
「ダブルで援護射撃してくんじゃねェよ!弱いものいじめ反対ー!」
「あはははは!安心しろ金時、わしが味方になってやるきに!」
「不安倍増だわ!」
「つーかさっきから喧しいんだよ、子供見てんぞ」
「おい、見せもんじゃねェぞ」
「高杉!そんな脅すようなことを言うな!みんなー、お兄さんたちは怪しい人じゃありませんよー」
「あ、逃げた」
「雀もガキもいなくなったな」
「あと俺と土方以外がいなくなりゃ完璧だ」
「そうはさせんぞ!」
「うっせェ、うざってェのはその髪だけにしとけ」
「お前こそかっこつけるのは眼帯だけにしておけ!」
「両側ででけー声出すな!」
「あーあ雀戻ってこねェかな」
「お、蜂じゃー」
「「「「ぎゃー!!!」」」」
終
パン片手に走って逃げました。