話3
□青春は大騒ぎ!
1ページ/1ページ
花火大会にきました。
「やっべ、カップルと子供連ればっかじゃん。俺ら浮いてね?」
「んなの分かってたこったろォが。文句言うならこいつら二人と帰れ」
「ふざけたことを言うな!俺は絶対に土方と花火を見るぞ!」
「せっかく来たのに帰るのは嫌ぜよー」
「俺は帰りてェ…暑い」
「暑い?ならかき氷食うか?買ってやるから何味か選べ」
「土方だけずりー!俺は練乳イチゴな!」
「わしはブルーハワイ!」
「お前らには言ってねェ!」
「うぉぅっ!?」
「どうした?」
「い、いま蝉が俺の腹に突撃してきた…」
「蝉も帰れって言ってんじゃねェか?」
「そんなわけあるか!きっと喝入れをしてくれたのだ!というわけで土方、手を繋がないか?」
「嫌だ…ただでさえ暑ィのに…」
「土方をうんざりさせんな、長髪がうぜェからさっさと帰れ」
「なんだと!前髪をだらだら伸ばしている奴に言われたくない!」
「お前ら今日くらいは仲良くしろよ」
「そろそろ、始まる時間じゃのー」
「土方、こっちの方がよく見えると思うぜ」
「馬鹿者!こっちの方が良い眺めのはずだ!」
「…どっちも大差ねェだろ…」
「おっ!上がった!」
「「「「お〜……!」」」」
「きん○まやー!」
「辰馬テメェ!」
「言うと思ったわー」
「あちこちで子供が真似し始めたぞ…!」
「風情ねェな…」
「あははは!愉快な夏ぜよー!」
終