高校生2
□緩やかに、流れる
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青いカーテンの隙間から、西陽が射し込んでいる。
もそりと起き上がると、昼寝後特有の気だるさを感じた。
三人の話す声を聞いているうちに、いつの間にか落ちていたようだ。時計の示す数字から計算すると、大体二時間は寝ていたことになる。
夢のない、静かな眠りだった。こいつらに護られていたからかもしれない。
三人はまだ目を覚まさず、穏やかな寝息が交互に聞こえてくる。無防備な寝顔はいつもより幼く見え、なんだか可愛らしかった。
誰が最初に起きるだろうか。
やっぱり、昼寝でも挨拶は「おはよう」なんだろうか。
そんなことを思いながら微笑む、幸福な一瞬。
終
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