話(高校生連載)
□四月馬鹿
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「実は俺、宇宙人に拐われたことがあんだよ、3」
「ダウト」
「…話が、だよな?」
「両方に決まってんだろォが、さっさと開けろ」
「え、なに?マジでいいの?後悔しねェ?」
「しねェよ」
「旦那ー、往生際悪いですよー?」
「早くしろー」
「…じゃぁ、お前らよく見とけよ?…ほれ!」
「………」
「………これは」
「な?さ、3だろ?」
「…って、8じゃねェか。半分隠すとかセコい真似してんじゃねェよ」
「くそっ…、細かいこと気にしすぎ。だから大きくなれねェんだな」
「あァ?ふざけんな、中も外もクルクルパーな頭しやがって」
「うっせチビ杉!」
「黙れバカ田!」
「なんか最近喧嘩多いですよね」
「そうだな。春がきて浮かれてんじゃね?」
「喧嘩するほど仲が良いって言いますよね」
「「良いわけあるかァァァ!」」
「…良いな」
「はい」
春の午後の仲良し。
終