企画
□あ、アイス！
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※総悟が少々アホ気味です。
「土方さん。」
俺、沖田総悟。
俺は…、
「肩揉んであげやしょうか？」
素直になりたいと思う。
「あ？…いや、いいよ。」
「なんでですかぃ！？」
「いやだってお前が急にこんなこと言うなんてなんか企んでんだろ。」
「………っ。」
このニコチン野郎…っ。
俺がせっかく素直になってやろうと思ってんのに！
「じゃあお茶持ってきやしょうか！」
「いらねぇ。毒でも入れるつもりか。」
「この野郎！」
「え！？なんだよ！」
おっとあぶねぇあぶねぇ。
つい本音が…。
「ねぇ…土方さん…。」
「な、なんだよ。」
「…隣に座っていい？」
「は？…別に勝手に座ればいいだろ。」
「じゃあ…。」
そう言って畳に胡坐をかいていた土方さんの隣にぴとっとくっついて座った。
もちろん腕に抱きつきながら。
「ど、どうした…？」
（今度はなに企んでやがる…。）
「別に。くっつきたかっただけでさ。」
（ふふ…。俺の可愛らしさに戸惑ってやがる。）
この調子だ！沖田総悟！
俺はやればできる子だ！
この勢いでずっと言いたかった…
「ね、土方さん。あい、…」
「あ？」
「あい…、す…」
「アイス？食いてぇのか？」
「あ、…はい…」
違うだろ！あぁ俺の意気地なし！しっかりしろ1番隊隊長！
「屯所にはなかっただろうから、買ってくるか？」
「いえ！いいんでさ！」
「そうか？」
ああもう！土方さん変なとこで優しい！好き！
でも俺が言いたいのは好きじゃなくて…、
「土方さん！」
「なんだよ。さっきから。」
「あ、あ…、」
「？」
「あい、愛想笑いしてくだせぇ！」
「は？」
「違った！しなくていいでさ！」
「ああそう…。」
なんだよ愛想笑いって…。
俺のバカ！
「土方さん！」
「次はなんだ。」
「あ…、あい、」
「お前さっきから何か言いたいことあるんだろ。さっさと言え。」
「愛してまさ！」
「……っ」
あっ。言えた。
なんだ簡単じゃん。
土方さんに促されたら簡単に言えた。
俺が素直になってまで言いたかった言葉。
てか、土方さん。
苦しいからもう少し抱き締める力を緩めてくだせぇ。
END
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