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□兄貴が先生!?[第4話]
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―――――第4話『甘えたさん』―――――

〜昌行〜


今、2年3組で授業してる俺。今日の快彦はなんか上の空だった。

昌行「快彦、ここ答えろ。・・快彦?」
昌宏「先生、ダメだこいつ。全然気付かねぇ。目、あけたまま寝てんじゃねぇの?」
昌行「快彦ー。」

俺は快彦のところに行き、大声で呼んだ。

快彦「うわぁっ。なんだよ昌行。」

そう、こいつ俺のこと先生と呼ぶの嫌らしくて、俺の事呼び捨てで呼びやがる。
まぁ学校だけだけどな。

昌行「なにぼーっとしてんだ。」
快彦「なんでもねぇよ。さっさと授業しろ。」
昌行「お前が寝てるからだろうが。」
快彦「寝てねぇよ!」

俺と快彦の言い合いが続く。これはこのクラスの日常となっていた。
でも今日はちょっと違う。快彦の言葉には勢いがない。

昌宏「まぁまぁ、喧嘩しないで。ね、先生早く授業しようぜ。」
昌行「昌宏のゆうとおりだな。快彦、ちゃんと授業受けろよ。」
快彦「言われなくてもわかってるよ。」

まぁ、こうゆう快彦とのやり取りが好きだけどな。






次の時間。俺が2年2組で授業をしてると運動場から女の子の悲鳴が聞こえた。

太一「あれ、快彦じゃない?」

俺は快彦って聞いたとたん窓から運動場を見た。そこには快彦の姿が。
快彦は倒れていた。

昌行「ちょっと自習しとけ。」

俺はそう言いながら平然としてると見せかけて教室を出て保健室へ走って向かった。

昌行「博、大変だ。快彦が。」
博 「兄貴、落ち着いて。よっちゃんがどうしたの?」
昌行「倒れてるんだよ。運動場で。」
博 「わかった。兄貴行くよ。」

俺と博は運動場に向かって走った。
途中クラスの女の子に会ったからその子も一緒に。

達也「博先生。早く。」
昌行「おい、快彦。大丈夫か?」
快彦「・・兄貴・・ごめん。」

快彦は笑顔で俺に行った。

博 「ちょっとよっちゃん。熱あるじゃん。昌行先生。保健室に。」
昌行「あぁ。」

俺は快彦を抱きかかえ保健室に向かった。

昌宏「(今、あいつ兄貴って言ったよな?)」







快彦を保健室に運んだ俺。

昌行「博。どうだ?」
博 「熱あるから風邪だと思うけど・・。兄貴、授業は?」
昌行「あっ、ちょっと行ってくるわ。快彦の事ヨロシク。」
博 「まかせといて。」

俺は走って教室に戻った。
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