その他3

□先生の、
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「光せんせー」

『あー?』


ぷにっ


「あ、やっぱほっぺぷにぷに」


振り返ったら頬つんってされた。


『教師からかうんもええ加減にせぇよ』

「うわ、先生怒った。またね、光せんせっ」


そう言って嵐のように去っていく女。
あれが、手のつけられない問題児。









午前の授業もあっという間に終わって、俺は屋上で菓子パン片手にコーヒーを飲んでいた。


『…あま』

「先生ブラック飲めないのー?」


またひょこりと現れる。
本当にこいつはなんなんだ。


『まぁ』

「へえ、意外かも」

『…で、なんでここに来たん?』

「先生の姿が見えたから」


えへへ、とか言ってはにかむ彼女。
こいつはいつでも楽しそうだ。羨ましい。


「先生っていっつも一人だね」

『お前とおるやん』

「私といて楽しい?」

『おん』

「なんか全てがどうでもいいやーって思える?」

『おん』

「私のこと、好き?」

『好き』


最後だけちゃんと顔見て答えてやったらみるみるうちに顔真っ赤にして茶化すようにまた頬をつついた。





先生の、笑顔が見たいだけ
(私も好きだよ)
(知ってる)

(20120127)

脱力系財前(笑)
てかよくわからない←
 

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