長編1

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今でもはっきりと憶えてる。君がくれたあの言葉。



君に、会いたい………





「……会いた……、」





ん?あれ寝てた?

うっすらと視界がぼやけるなか黒板を見る。


…今は授業中か。思わず寝てたわ。



あぁ、やばい。
絶対17秒後にあてられる。絶対問2だな。




「ちょっ、ブン太助けてや。あの問2の答えなんやねん」



『知らねぇよ。何で俺に聞くんだよぃ』



「あっ、やばい!あと4秒後にあてられてまうっ!」



『何でわかんだよぃ!』



『えーっ、ではこの問いを神崎』



「はっ、はいっ!」




やべぇっ、まじあてられた。どうする。どうするよ俺!?ライフカード続くっ!いやっ、続かねぇよ!



あぁっ、どうするよ。助けてー…………あんにゃろー、笑ってやがる。仁王のバカヤロー死ね!死の呪文、死死死……。あっ、やべ、先生怒りはじめた。



あぁー、只今人生の危機に達しておりますよ。どうすることもできましぇん。誰が私の頭を殴ってくれ。もう、終わりだ。何もかも……。




「グッバイ、私の青春」



『何バカなことを言ってるんだ。さっさとこの問いをとけ』



「ワタシ、ニホンゴワカリマセン( ̄ロ ̄;)ナノデ、ニオウクンガコタエタイトワタシノココロガカンジトリマシタノデ、ニオウクンヘカイトウケンヲ(私、日本語わかりません( ̄ロ ̄;)なので、仁王君が答えたいと私の心が感じとりましたので、仁王君に回答権を」



『先生ー、神崎が俺に嫌がらせをしようと企んでまーす』



「イエイエ、ニオウクンハコタエタイトイッテオリマス。ワタシハヤサシイノデス(いえいえ、仁王君は答えたいと言っております。私は優しいので」



『先生ー、神崎が激しくキモいでーす。kill youな感じでー』



「てんめぇっ!kill youってなんやねん!あなたを殺してくださいやと!?私死ぬ気ありませーんまだまだ青春ライフエンジョイしてやるんやー!」



『誰じゃ、さっき「グッバイ、私の青春」とか言っとったんわ』



「知りませーん。誰かコイツ殺したってくださーい。脳大破しとりますー」



『神崎の脳はそこら辺に落ちとるぜよ。俺が踏み潰したけどな』



「はっ、私の脳なめんなや。オール3やぞ、オール3。平均やぞ。どうや?すごいやろ?」



『俺なんて『うるさーい!!廊下に立ってろバカどもっ!!



「『うっさいわアホ』」




あっ、やべ。つい夢中になってた。先生に反抗しちゃったわ、イケナイコ。いっつも仁王と喧嘩になるんだよなぁ。



まじ仁王コロス……。シンデマエ……。






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