長編１
□０２
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「あぁーぁ、どないしよ」
昨日ブン太にマネージャーにならね？まがいのことを言われ(いや、まがいというかまじで言われた)結局逃走した。別にマネージャーまがいのことをやりたくないわけじゃないけどなんで私？
まず何をすれと？
そもそもマネージャーってなに？
てかテニスって………それは知ってた。
あぁどないしよ。テニスの全国大会だから迫力もあるんだろうけど………あぁっ！でもめんどくさいし………
「どうすればええんやぁぁっ！！」
神様、一生のお願いです。どうか私のこの先の人生を決めてください。神様が仰ったことなら何でもしますからぁぁー。
…………てか、これって私一人で決めていいの？もしブン太がテニス部の人から了承得てないで勝手に私を誘ったとして、私がブン太にマネージャーやっちゃるぜキラーンみたいなこと言ってやっぱ無理。なんて話になったら恥だ！！HAJI！！なぜ私が恥じなければならない！？そんなのお断わりだっ！！
「ブン太っ！！マネージャーなんてお断わりやっ！！」
『無理。困るぜぃ』
「他の子に頼めばええやろ？ファンの子とかめっちゃ喜ぶやんか！！なっ？」
『そういうやつは真面目にマネ業やんねぇんだよぃ。全国だし、絶対負けらんねぇ。しっかりマネ業やってくれるやつなんてファン以外じゃねぇといねぇだろぃ？だから彼方だったらしっかりやってくれんじゃねぇかなって思ったんだけどよぉ………なぁ！頼むよ！！』
ブン太のやつ………そんなに私を信頼してくれてたなんて感動ー。でも私は騙されないっ！きっとこのしょんぼりした顔を見せてよしわかった、私がマネになったる！って言ってくれるぜ流石ORE作戦を実行しているはずだ！！私は騙されない。騙されない騙されない………
『なぁ、何かすげぇウゼェこと考えてねぇ？』
「別にぃ………？」
『てかお前、マネってなにすんのかわかってる？』
「全然」
『死ね』
「ひどーい」
『………………』
え、今めっちゃひかれた
『まぁ簡単に言うと、部員のドリンク作ったりタオル洗ったり、後合宿とかあったりしたら飯作ったり………まぁ、一言で言えば雑用みたいなもんだぜぃ』
雑用って笑顔で言われたー。彼方のハート傷ついちゃう。ってそれどころじゃないよ！！雑用なんて無理！！ドリンク作れなーい。タオル洗えなーい。飯作れなーい。よしっ、私にマネ業は無理だっ！！！
「私にマネ業は無理だぁぁぁぁぁぁあああっ！！！！」
神崎彼方、再び逃走。