長編3

□04
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謙也とも感動の再会を果たし、私達は合宿所の中に入った。
さっきの残念なイケメンが挨拶をする。


『いいかてめぇら!この三日間、俺様についてきなっ!』

「…………」


そりゃこうなりますよね。
というかついてきなとかストーカーしてください発言…。


「…そういう趣味とか、ないわー」

『言うな』


先輩は私の気持ちを察してくれたらしい。流石先輩。あとできゅうりあげよう。


『詳しいことはわかっているはずだ。で、早速練習に入る前に各校のマネージャーから自己紹介を』

「…比呂士さん」

『なんですか?』

「私って、きゅうり食べにきたんですよね?」

『なに言ってるんですか、お手伝いです』

「ということは?」

『自己紹介するんですよ』

「そうなりますよねー」


大勢の前に立つことほど緊張するものはないよ。しかも目の前にはイケメンだらけ。眩しい!眩しすぎるんですけど!


『青学から順に』

『えっと、岬はるかです。二年生です。よろしくお願いします』


なんとも可愛らしい。しかも背も小さい。愛されキャラだな。


『私は真崎楓。氷帝学園三年。よろしく』


可愛いキャラの次は知的キャラ。かっこいいなおい惚れるぜ。


『相楽仁美でぇす!氷帝学園の二年生だよぉ。仁美って呼んでください☆よろしくぅー』

「…………」


…吐いてもいいですか?

先輩に目線で訴えたら耐えろみたいな目線で返されたから取り敢えず口にきゅうり詰め込んだ。


『あ、次うち!?うち、実はきゃりー○みゅぱみゅなんです。サインは受け付けてません、よろしくー』

『…………』

『…って、誰か突っ込めや!…はぁ、なんかもうえぇわ。月野雅、四天宝寺中二年、よろしゅう』


お、いいキャラ。


「…先輩」

『ああ』

「あれ、やめときましょう」

『ああ』


恥ずかしさを紛らわすために漫才的なのやろーかーとか話してたけどやめることにする。絶対ここにいる奴ら誰も突っ込んでくれない。


『えーっと立川春。一応三年生やってまーす。キャベツくれたら仲良くしてやんよ』

『…………』


…駄目だ。まぢで誰も突っ込んでくれない。ありがとう先輩。先輩のその勇気ある行動、絶対に無駄にしません。


「忍足彼方です。二年です」

『おまっ、裏切ったな!キャベツ先輩悲し「よろしくお願いします」……』


多分これで平凡に暮らせる…はず。





(20120201)

なにがしたい(笑)
 

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