長編2

□8music
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『明日、学校祭だね』

「…うん、」


夢のそんな一言で、ふと思い出す。
最近ギターを握っても、ノートといくらにらめっこしても、歌が書けない。なにも浮かんでこない。

もう時間がないのに…。


「ごめん夢っ!さき帰ってて!」


もうバスが来るというのに。
私は夢中で走り出した。






「………はぁっ、」


全力で走ったはいいものの、急になにをしているのだろうと思った。

(高尾君がいるなんて、限らないのに)

屋上に行けば、初めて会ったときみたいにまた会えるかな、なんて。

屋上のドアを開け、あのときと同じような太陽の日差しを浴びる。

そこには、見慣れた影。



「…高尾君…」



出会いは、少し前の屋上



『ん?彼方ちゃん?!なんでいるの!?』



いつのまにか、私と君を繋ぐ場所になっていたよね



「高尾君に会えるような気がして…」



いつもの場所に行けば君に会えるような気がして



『奇遇っ、俺も彼方ちゃんに会いてぇなって』



君の笑顔が全てを忘れさせてくれる



「そっかぁ…」



言葉で誤魔化すのは、ただの照れ隠し



『…彼方ちゃん』



君に名前を呼ばれるたびに



『明日、学校祭だな』



胸の鼓動が伝わりそうで、



「…うん、」



言葉だけじゃ伝わらない



『楽しみじゃないわけ?』



この気持ちを



「あのね…明日、の、学校祭……」



今すぐ君に届けたい



『うん?』



だからこの歌を歌います



「明日、七時に…体育館に、来て…ほしいんだけど…」



何度でも叫びます



『?うん』



貴方だけに…






ギター片手にシャーペンを握り、すらすらと歌詞を書く。

頭に浮かぶ、高尾君への気持ち、全てを。





(20111214)

…みじかっ、てか意味不すぎやん(笑)

そして次で終わりです←はやっ!
 

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