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□夢の続き
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MIZUTANI side


練習終わり、部員たちが帰った部室に甘い声が響く。


『あっ…ああん…み…ずたにっ…アッ…やぁッ…』


栄口を組み敷いて、二人とも半裸状態でお互いの熱い熱を擦り合い夢中で快楽を追い続けた。


『栄…口…感じてる顔…かわいい…っ』


『あっ…ああっ!ヤダッ!そんなに激しくしたら…

もっ…イっちゃうよ…やぁん!あっ!だめッ!』



栄口のものを手のひらでぐちゅぐちゅと刺激し解放へと向かわせる。


栄口はたまらず無意識に腰を揺らめかせ俺のものに擦り付けてきた。



『ああっ!!水谷の…熱い…ンッ!やぁ…ん…』


『…やらし…栄口…腰動いてるよ…』


『…い…ヤッ!アあっ!もっ!だめぇ!イっちゃうッ!』


俺は激しく手と腰を動かし栄口のものに自身を擦り付け絶頂へと導く。


『あアッ…!』


ドクドクと熱い白濁二人分が俺の指に伝う。

栄口はピクピクと身体を震わせている。



『…イクときの顔…すっげ色っぽくって…ドキドキする』


『…恥ずかしいから顔見ないでよ…』



恥ずかしそう言う栄口がいとおしくてたまらない。

えへへと笑い、汗ばんだ栄口を抱き締めた。



『栄口スキだよ。誰よりも大切なんだ…』



大好きでたまらない。

大切だからこそ…まだ繋がったことがない。


拒まれたわけではないが栄口の身体の負担を思うと一歩踏み出せない。






『はぁ〜』


俺は教室で何度目かの大きなため息をついた。


誰に相談すりゃいいんだ。

男同士を認めていて、人をバカにしないて話を聞いてくれる人。


阿部…は問題外、花井…は練習に支障が出そうだ。




う〜んと考えていると廊下を金髪の長身が通りすぎようとしていた。


俺はガバッと立ち上がり教室を飛び出し後を追い掛ける。


『浜田さん!相談したいことがあるんでうちに行かせてもらっていいですか!』



浜田さんは今日はバイトが休みで家にいるとのことで、

練習後栄口と自転車で帰り、別れてから引き返し浜田さんの家に向かった。





『すみません。せっかくバイトおやすみなのに…泉怒っていませんでしたか?』


浜田さんにジュースを出してもらい恐縮しながら言う。



『泉は毎日来ているわけじゃないよ。アイツは猫みたいなとこがあるから

束縛されるのがイヤなんだ。でもお互い言わなくてもわかるっていうか…

まぁ、来るときはわかるから大丈夫…で何?相談って?』



浜田さんはテーブルを挟んで向かいに座った。


『あ、っとその〜聞きにくい話なんですが、

浜田さんは……泉と…その…してる…んですか?』


浜田さんは俺の問いに少し驚いたようだったがゆっくりと言った。



『あぁ。そういう話かぁ。してるよ。』



わぉ。マジで…。



浜田さんと泉が付き合ってるっていうのは知っていたけど…


よく知ってるトモダチが…と思うとなんか、複雑かも。


でも相談出来る人は浜田さんしかいなくて、勇気を出して聞いてみる。



『初めてのとき、泉…嫌がったりしなかったんですか?

すみませんこんな立ち入ったこと聞いちゃって…』


聞いておきながら、なんだか申し訳ない気持ちになって、思わず正座をした。



『ははは…。嫌がったよ〜。俺告白と同時にやっちゃったからさ』


首の後ろを掻きながら恥ずかしそうに笑ってるけど無理矢理って。



『えーっ!嫌がったのに無理矢理?』


『…まさかと思うけど泉に興味あんの?』



浜田さんの視線が鋭いものに変わって慌てた。



『ちっ違います!すみません!あの…俺…栄口と付き合ってて、

お互い抜いたりはするんですが、それ以上進めなくて…』



俺の言葉に浜田さんの表情が一気に柔らかくなった。誤解は解けたみたい。



『ああ、そういうことか…俺は泉が俺のことを好きだってわかっていたから、

無理矢理でも大丈夫だって思ったんだ。泉から誘うわけないし、俺がリードしないとはじまんないだろ』




『リード…ですか…』



俺に出来るかなぁ。



『お互い好きなら大丈夫だよ。優しく相手を思いやって身も心も

トロトロにしてあげれば、めちゃくちゃ気持ちよくしてあげれるぜ』



俺の不安を吹き飛ばすように浜田さんは明るく言った。


おおー!!浜田さんに教えてもーらおっと。


『ありがとうございます!勇気が出ました!エロ師匠!』



『エロ師匠って言うな!』


それから浜田さんのエロ講義を長時間、聴講し頭の中はソレいっぱいで家路に着いた。
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