裏小説
□She makes me go ape!!/side B
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(ダメ、もう頭がボーッとしてきた。体が茹で上がったみたいに熱い。恥ずかしいけど、後ろ向いて急いで出れば、そんなに見えないよね…。)
レビィはたまらずバスタブから出ようと立ち上がった。
「………!?」
「危ねぇ!!!」
気がつくと、ガジルの片腕が彼女をしっかりと抱きかかえていた。
ふらついて転倒しそうになった所を、受け止めてくれたようだ。
「フウッ……言わんこっちゃねぇ。のぼせたんだろ?」
「…あ…ありがとう……///」
「急に立ち上がると危ねぇぞ。しばらくここで頭冷やしな。」
ガジルはレビィをひょいと持ち上げると、バスタブの縁の少し広くなっているスペースに彼女をそっと腰掛けさせた。
背中に当たる壁のヒンヤリとした感触が心地よい。
彼女と向かい合わせにバスタブに腰を下ろしたガジルは、先程から目を逸らさず、ジッと彼女をみつめていた。
少し冷たい空気に触れて徐々に思考がクリアになると、見られているという恥ずかしさに身が固くなる。
彼女は足をしっかりと閉じ、腕で胸を覆い隠すようにして思わずうつむいた。
「……何隠してんだよ。」
「だ、だって、こんな明るい所で見られるの恥ずかしいんだもん///」
「はぁ?……ったく、いまさら何言ってやがる;;」
「それとこれとは別なの!!それに…私の体なんてそんなジックリ見ても面白くないでしょ?胸ペッタンコだし、色気無いし……。」
一瞬キョトンとした後、ガジルは長く深い溜め息をつくと、突然息がかかるほどの距離まで彼女に身を寄せた。
「やだっ!!な、何……???」
「お前、全然分かっちゃいねぇな。俺は……」
「………?」
「…………何でもねぇよ!!!」
「ええっ!?何それ、ズルい!!途中で止められたら気になるじゃない!!」
「うるっせえな…少し黙ってな」
ガジルはそう言うと、齧り付くようにレビィの小さな口を塞いだ。
「んん……っ」
一瞬力を抜いた彼女につけ入るように、彼は閉じられていた脚の間に身体を滑り込ませた。
耳から首筋、そして鎖骨の辺りまで優しく口付けを落とすと、流れ落ちる雫を全てからめとるかのごとく、彼女の身体の隅々まで丹念に舌を這わせていった。