□プレゼント
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「喜助?ねぇ喜助!!」

「どしたんスか?奏サン」

「どーしたじゃないわよ」

彼女はアタシの将来の奥さん。

一体何を騒いでいるんですかね。

「何かあったんスか?」

「だーかーら今日は12月31日!!大晦日で喜助の誕生日なの!!」

「あーあ成程…」

そういえば、と思うアタシに奏さんはかなり焦っている。

「んで…なんでそんなに焦ってるんでス?」

「だって…喜助のプレゼント…買うの忘れてたもん…」

半ベソの奏さんもやっぱり可愛い。

「何にも要らないっスよ。」

「でも…」

アタシは奏さんがいればもう何も要らないのに。

ホント可愛い。

「じゃあ奏サンからキスして下サイ」

「キス…?何で?いつでも出来るじゃん」

奏さんは頬を膨らませアタシを見た。

「だって奏サンからキスして貰ったこと無いっスよ?」

「あるよ…何回か…」

恥ずかしそうに小さく呟いた

「じゃあこれからはもっとキスして下さいね」

「後悔しても遅いんだからね」

むくれたように言う奏さん。

「いいですよ。全然」

アタシは陽気に言ってしまった。



+後日+

奏さんは今まで以上にべったりでアタシはすごく後悔しました。

でもすっごい幸せなのでいいですけどね。

                                完

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