**Hide and Seek** sungyeol

□遅刻。
1ページ/2ページ


*You side


「遅くなってしまってすみませんでしたっ!!!!!!!」

店長に深々と頭を下げる。

「遅刻なんて名無しさんさん一度もしたことないから、何か事故にでもあったんじゃないかって心配したのよ? 」
「うぅ、ごめんなさい…。」
「まぁ、今日はスタッフも多かったし。次から気を付ければいいわ。ほんとに事件に巻き込まれたりしていなくてよかった…
あっ!でも同期の彼女はご立腹かもしれないわよ?
ぺごぱーっ!!!って嘆いてたから。ふふっ」

そう言い残して店長はお店へ戻っていった。

同期の…?

ソ、ソヨンちゃん!!!!
私の休憩が終わったらソヨンちゃんと交代の予定だった。

その事を思い出してひとり慌てているとお店に出る側の扉が開き、そこにソヨンちゃんが立っていた。

「ずいぶん長ーい休憩だったね?」

にっこり笑ってそう言うけど

目が…目が笑ってないー!!!

「あああソヨンちゃ…「もーねーっお腹空きすぎて倒れるかと思ったわ。」

「ご、ごごごめんーーーっ!!」

背を向けてしまったソヨンちゃんにすがり付くようにして謝る。

「ぷっ!うそ。いいよ別に忙しくもなかったし。」

くるっと振り返ったソヨンちゃん、

今度はちゃんといつもの彼女の笑顔だった。




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ