**Hide and Seek** sungyeol

□魔法
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*Sungyeol side


「あああー…わ、わかりましたやっぱしいいです突然すいませんでしたっっ!」

たまたま逃げ込んだ路地裏でたまたま出会った女の人に助けを求めたけど…
初対面の男にいきなりかくまってくれなんて言われてもそりゃこんな反応になるよね。

当たり前か。申し訳ないことしちゃったな。

ぼくは軽く頭を下げてまた走り出した。

いや、

走りだそうとしたときだった



…グイッ


「えっ?」



突然後ろから強く腕を引っ張られる。驚いて振り返ると女の人は自分の着ていたパーカーを素早く脱いで僕に着せ、フードをかぶせた。

「えっなに!?「黙って下さい。」

「あ、はい。」

完全にされるがままの僕。

女の人は腕をつかんだまま僕を壁際まで移動させる。

「しゃがんで。」
「へ?」
「はやくっ。しゃがんで下さい。」

そう言って僕を無理矢理しゃがませ、路地の入り口のほうをチラッと見てから彼女も同じように僕の隣にしゃがんだ。

そして僕がちゃんとフードを被っているか、もう一度確認すると、何事もなかったかのようにそのまま携帯を出していじりはじめた。



…は?



「ちょ!全然隠れられてないじゃ…
「いいからっ。そのまま静かにしててください。」

意味がわからず焦って立ち上がろうとする僕の手をぐっと掴んで制止し女の人は言った。


はあぁ!?
なんなのこの人!こんなの見つけて下さいって言ってるようなもんじゃん。何考えてんだよ…


とか思っていたらもうファンの子たちの足音がすぐそばで聴こえた

バタハタバタ

「おっぱー?」
「こっち行ったよね?」
「絶対こっち!!」




…来ちゃった

終わった。。。



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