**Hide and Seek** sungyeol

□はめられた…
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*Sungyeol side


必死でポケットの中を漁るけどメガネは見つからない…

ゴソゴソ

ああああどこだよもう!

女の子の方をチラッと見ると呆れた顔をして僕を見ていた。

うううかっこわるすぎる

なんでないんだよ
てゆか逃げ出す前…メガネかけてたよね。


どっかで落としたってこと?


もやだ…泣きたい


何も入っていないポケットを見ているとジンと目頭が熱くなり視界がぼやけてきた。

うぅ



「はあ、もーっ…」

ため息まじりの声が聞こえて顔を上げると


ボスッ


急に目の前が暗くなった


「それ貸してあげますから!充分でしょ?私ほんっとに急いでるので行きますよ。
もう見つからないようにね。それじゃっ」


タタタッ


・・・


貸し?何…これ

視界を遮っているものに手をかける。
帽子?
外して見るとそれはさっきまで女の子が被っていたキャップだった。

ハッ

お礼を言おうとキャップから目の前にいる彼女に視線を戻したが、

女の子の姿はもうなかった。

「行っちゃったの・・・」

はぁ…

ん?

ふと足元を見ると地面に一枚の紙切れが落ちていた

これって
さっきあの子が見て叫んでたやつ?

かがんで拾い上げる。
何か文字が書いてあるみたいだけど…?


"INFINITE"


そこに書いてあったのは僕たちのグループ名だった。

ああこれを声に出して読んだってことね。
あの子僕のこと知らなかったみたいだし…ファンじゃなかったんだ。

何故かちょっとほっとした。

ところでこの紙って僕の背中にくっついてたんだよね?


なんで





さっきの焼肉屋を出た時の光景がフラッシュバックした。

ソンジョンいじりを楽しんでいるとき、突然僕の背中を叩いてきたソンギュヒョン、後ろで笑うホヤとドンウヒョン。
4人と別れたあとの女の子たちの言葉

《ちょっと前の人の背中見て!!》

背中…







ヤァァァーッ!!キムソンギュ!!!!!!!




全てが繋がった。。。




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