**Hide and Seek** sungyeol

□日課
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*sungyeol side



ブォンブォンブロロロロロ…
ドッドッドッドブォーーーーーン



んぅー…うるざい…
エンジン音と微かな振動で目が覚める
もぞもぞと動いて布団を頭から被り直すが一度音が気になりだすともう眠れなくなってしまう

はぁ…
目が冴えてしまった僕はアイマスクをすこしずらして枕元の時計に目をやった。

7じ。まだ早いのに…

むくっと起き上がり眠い目をごしごしこすりながら伸びをひとつ…ガンッ!!いでっ
天井に腕がおもいきり当たって声が出る。

僕の暮ら…じゃないや、僕たちの暮らしている宿舎はお世辞にも綺麗な建物だとは言えない。
狭いし壁は薄いしで今朝みたいに家の前を行き交う車の音に起こされることも、伸びをした拍子に腕やら頭やらをぶっつけることもしょっちゅうだ

「あーもぅ…まじで痛い。こんな天井低いのに無理矢理二段ベッドなんか置くから…しかも僕が上なんて…ふわぁーぅ、ねむ。」

ぶつぶつ独り言を言いながらベッドから降りてリビングへ
ドアを開けると先に起きてたのかホヤがひとりリビングでストレッチをしていた

「おあよ」
「ん、おはようソンヨル。はやいね」
「ホウォンこそ。今日オフなのにこんな早起き?」
「うん。ちょっと新しいフリ考えたいから午前中から練習室いこっかなって思って」
「ふぅん。」

そう言うとホヤは顔を洗いに洗面所へ歩いていった
ホヤはすごくまじめで練習熱心だ。ダンスもキレキレだしラップも歌もほんとに上手…
ぼくも見習わないとなんだけど

「あ、練習室さ、ソンヨルも一緒いかない?」

ぼけっとしてると洗顔を終えて着替えも済ませたホヤが話しかけてきた

「うん…そだね…いこっかな。僕新曲のフリまだうまくあわせらんないし。」
「そか。よし、じゃ行…「あ先いってていいよ!!ぼくこれから準備しなきゃだから!」
「ん?ああいいよ待ってるから」
「あ…え…えと、あ!そだ。ホウォン練習室の鍵もってないよね?ぼくもないからさ、先いってマネージャーヒョンに鍵開けてもらうよう頼んどいてもらえないかな?」
「あそうか。わかった。じゃあ先に行くね。」
「うん。ごめんねよろしく!いってらっしゃいー」
「んー。」

パタン
トントントントン…



ふぅ

ホヤが出て行ったのを確認して僕は一息つき、そのままキッチンへと向かった


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