**Hide and Seek** sungyeol
□自主練
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*sungyeol side
キュッキュキュッ
ダンッ キュッ…
スニーカーと床の擦れる音、ステップを踏む音が練習室に響く
「ん。じゃあ今のところ、もういっかい最初からいくよ?ファ-イブ,シックス,セブン,エイ」
「「ワン,ツー,スリー,フォー…」」
鏡の前でホヤと一緒にカウントを取り、新曲のフリを1から確認する。
僕たちは新曲"ネッコハジャ"でのカムバック間近だった。
INFINITEの売りはなんといってもシンクロ率99.9%のダンス。寸分の狂いもなく7人の動きを合わせるのは決して簡単なことではない。
僕たちはほぼ毎日、朝から深夜まで練習に励んでいた。
今日は久しぶりにお休みだったけどこうやってまたこもって練習してるわけだから…実際オフとか関係ないかも。
「あ!ああー!ごめん、ズレちゃった…」
僕はいつも同じところでどうしてもみんなとワンテンポずれてしまう。
頭では理解しているつもりなのにうまくいかない…
これじゃあだめなのにという気持ちと、カムバック間近だということの焦りからか、余計に失敗を繰り返してしまう。
いま僕はグループでの活動の他に、個人でドラマの仕事をしていたため、どうしても練習時間が削られてしまい思うように進んでいなかった。
「ああもう!なんでできないんだよっ…!」
うまくいかないとついイライラしてしまい、自分の頭をガシガシとかきむしった
そんな僕の横で何か考えごとをしているようだったホヤが、しばらくして口を開いた
「んー…ソンヨルそこさ、ステップに気をとられちゃって手のフリが遅れるんじゃないかな。」
そ…うかもしれない
「たぶんそれだな。よし、じゃもう一度、今度はステップだけ一緒に確認しながらやってみよう。な?」
ホヤは優しい口調でそう言った
「…うん。そする。」
僕はぐしゃぐしゃになった髪をぱぱっと直してもう一度鏡に向き直った
「ごめん。なんかイライラしちゃって…」
「謝ってるヒマなんかないよ!とりあえず今はやるしかないだろ。はい!いくよっ!ワン,ツー,スリー,フォー…」
ありがと…
僕は踊りながらこっそりつぶやいた
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