**Hide and Seek** sungyeol

□合流
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*Sungyeol side

ピピピピッ!ピピピピッ!

トイレの洗面台で口をゆすいでいると練習室のほうで僕の携帯がけたたましく鳴りだした。

「ホウォナー!ちょっとだれからか見てー!」

向こうにいるホヤに向かって叫んだ。

「んー。あ、ソンギュヒョンからだよ。」
「なんだろ…かわりに出てー。」

手と口をタオルで拭きながら戻るとホヤが電話に出てくれていた。

「もしもし?ヒョン?ううん、ホヤだよ。
ソンヨルは今トイレー。ん?いや、大きいほう「ちがうからっ!」

僕が急いで携帯を奪いとって否定すると、受話器の向こうからソンギュヒョンが「ちゃんと拭いたか?」なんて聞いて来た。

「だっからちがうってば。もーヒョンまで…」

「あははごめん。それよりお前らふたりでどこいってんだ?」

「練習室だよー。まじめでしょ?」

「お!?偉いな!そっかそっか。
いま俺とウヒョンとドンウでホンデに来てるんだけどさ、お前らもこっちきて一緒に晩ご飯食べないか?せっかくのオフだし。」

「行くー!にく!にくにく!!サムギョプサル!」

「わかったけど…食べ過ぎるなよ?じゃミョンスとソンジョンも呼んどくから着く頃また連絡して。」

「うん。わかった!じゃあまたね。」

電話を切って顔がニヤけた。
にく…!おにく!久しぶりのやきにくー!!!

「ヒョンなんて?肉って?」

僕がひとりで笑ってると後ろからホヤが話しかけて来た。

「ヒョンが一緒に焼肉食べにいこって!!にへへへ。」

「おー、やった。あ、じゃあお菓子食べなきゃ良かったな。まいっか。」
「へ…おかし?」
「ん?ソンヨルのカバンに入ってたからもらっといた。ごちそーさま。」

ホヤはそう言って、からっぽになったお菓子の袋を僕に渡した。

「え、ちょっと!!!!なに勝手に!ええ!?」
「だって『ホヤへ』って書いてあったよ。」

そうだこれお詫びにもってきたやつだ。。。


そうだけど…だけどなんか…





なんか…





「そういえば今朝ソンジョンの引き出しに同じの入ってるの見たな。うまいねこれ。」



なんかーっ!



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