**Hide and Seek** sungyeol
□合流
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練習室でシャワーと着替えを済ませ、僕とホヤはマネージャーヒョンの車でホンデへと向かった。
しょうねんないしきょ〜お酢バナナにご注意〜フンフン♪
お酢入りの水やら、お菓子のこともあって悶々としている僕の横でホヤは上機嫌。自作の変な歌まで歌っていた。
…てゆか今回のはバナナじゃないし。
まあいい。
僕はお肉のことだけ考えることにした。
僕たちアイドルは大勢のファンの前で歌ったり踊ったり、ルックスももちろん重要だから厳しい食事制限があって、高カロリーの肉なんてほとんど食べさせてもらえなかった。
でも今日は事務所からも許しをもらって、本当に久しぶりの焼肉。
あ、なんか……テンションあがってきた。
しょうねーんないしっきょ〜!お酢バナナにぃー…♪
ハイテンションになった僕は結局ホヤと一緒に謎の自作曲を熱唱していた。
「そろそろ着くぞ。ソンギュに連絡するんだろ?あんまり食べ過ぎるなよ。」
マネの言葉で我に返った僕たちは、すぐにソンギュヒョンに電話してお店の前で合流することになった。
お店のすぐ近くに車を止めてもらい、一応周りを確認してから降りる。
「おまたせー!」
タタタッ
僕とホヤは、すでに揃っていた他のメンバーの元へと走った。
「おっし全員揃ったな。」
「「れっつごーう!!!!」」
みんな久しぶりの焼肉でテンションが異常に高い。
わいわい騒ぎながら店内へぞろぞろと入っていこうとした時だった…
「…あれ待ってヒョン、お金ってさ、もらったの?」
ソンギュヒョンの隣にいたドンウヒョンが言った。
「え、もらってないけど。ドンウ預かってきたんじゃないの?」
「俺もらってないもらってない!!」
「「えええええーっ!?」」
「お金ないと肉くえねーじゃん。」
ウヒョンが項垂れる。
「…ドジ」
ミョンスがぼそっと呟いた。
みんなのテンションは一気に下がっていった。
「わかった。わかったよ。じゃあ今日は俺の奢りでいいから。一応リーダーだし…」
「…ヒョンッ!!!」
「「「「「「アイシテルー!」」」」」」
見事にハモった。
みんなソンギュヒョンに抱きつく。
「おい、少しは遠慮しろよ…たのむから。食べ過ぎないこと。いいな!」
「「「「「「はーい!」」」」」」
とりあえずお金の問題は解決。みんなで店内へと入っていった。
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