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□入団式
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なんでこんな所に、
入団してしまったんだ。
両親から
よりによって、駐屯兵団でもいいから、入れとか本当に何なんだよ…
そろそろ、順番が回ってくる。
ヤバいな、怖いよ…
キース教官の声が、近づいてくる…。
自分の隣の人が、必死に大声で
出身地と名前を叫び、
教官の質問に答えている。
なんて、答えればいいんだ!!
両親に言われたから…?
いや、それはダメだろ。
絶対にさっきの子みたいに、
頭突きをくらわせられそう………!
うーん…。
そうだ、これにしよう。
教官が目の前に、立った。
お決まりのセリフを言った。
「貴様は、何者だ!」
行くぞ。
「トロストク区出身
アラモード・ユキノです!
」
「声が、小さい!」
「ひっ!……すいません!」
「なにしに、ここに来た!」
「駐屯兵団に入団し、両親に孝行するためにです!」
そして、教官の言葉を待った。
「そうか。」
その一言で、終了した。
あれ?
これって、私なんか間違えたか?
教官の反応が、薄いので、
周りの子達は、不思議そうに見ていた。
あいかわらず、教官と兵士の声が青空の下で、響き渡っていた。