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□入団式
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入団式が終わり
私は、女子寮に居たが、
あまりに賑やかで、外に出た。
ただでさえ、人見知りなの自分には、
この集団生活が三年も保つのかさえ、怪しく思えた。
(友達なんて、つくることなんか
考えるな。)
街にいた頃は
一人二人、友人はいた。
勿論、みんなそれぞれの行くべき道に向かって、歩き出した。
元気にしてるだろうか…?
不意に目についた木陰の下に、座って、空をぼーっと見上げた。
ああ、なんだか一人しんみりしてきたな。
入団して初っぱなから、なにやってんだ、私は…
私だって、目的はある。
無事に、ここを卒業して駐屯兵団に入る。
ただそれだけ…だ。
心地よい風が、顔を覆い一気に眠気に襲われた。
集合時間まで、まだ時間がある…
ちょっと、寝とくかな。
私は、目をつぶった。