あさり貝と大空
□壱話
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3日前ただ一人の家族・・・・母が死んだ。
これで私は1人になった。
「斎宮さん、これをお母さんから預かりました。」
母の字で書かれた、結燐へとの文字。
「ありがとうございます。」
手紙を受け取り、開ける。
結燐へ
貴方を1人にしてしまってごめんなさいね。
でも、もう一緒にいられない・・・・・。
何時までも貴方を愛しているわ。
1つ頼みたいことがあるの。
部屋の引き出しの中に小さな箱があるの。
それを見つけて。
最愛の娘 結燐へ
母より
「母さん・・・・・」
母さんの最後のお願いをかなえよう。
私は、母の部屋へ向かう。