□肝試し
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時刻は午前零時を回った。
僕は蒼い彼との約束で、渋々不気味な廃墟に来た。



「good evening シャドウ!」



「…こんな夜中に呼び出して、馬鹿か君は。」



不気味な廃墟の門の前にてひらひらと手を振りながら笑う蒼い彼。
物凄くミスマッチ。



「sorry sorry。でもさ、たまにはこういう夜歩き?とか良いと思ってねぇ。」



「…で、何でこんなに薄気味悪い廃墟なんだ?」



「えっと…調査だよ。街の人がさ、最近"幽霊が出る"って噂してるから試しにってやつかなー。」



「…そんな非現実的な話、僕は降りる。帰る。」



僕はすたすた、元来た道を帰ろうとしたが…



「う、What!?…シャドウ…俺一人じゃ、寂しいから…じゃなくて、えっと…とにかく一緒に来てくれよぉ…。」



両手をあわせてお願いする彼。
なんだ…究極に可愛いぞ…



「…フンッ、仕方ないな。非現実的存在を直々に見てやろう。」



「ヤッフー!!さすが究極生命体シャドウ!!」





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