花言葉シリーズ
□イキシア
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エドガー・フィマク
「エドガー、君は………何のために戦う?」
フィディオにいきなりそんな事を聞かれた。
「………国の代表として我がイギリスを優勝に導くためだ。」
そう、ただ楽しむとかいう生ぬるい考えだけでは優勝できない。
私達は国の誇りを背負っているのだから。
「そっか。俺はマークとの約束を果たすため、かな」
一瞬、フン 約束なんぞ……… と思ったが
その約束とやらが何かも知らないのに 2人にとってきっと大切なものなのに
それを蔑むのは紳士としてどうなんだろうと思い、心の中で謝った。
「昔、マークと約束したんだ。『お互い、いつか大きくなって大きな試合に出たとき、決勝で戦おう。』ってね。それはFFIだと思うんだ。」
フィディオが懐かしむ様に語りだす、
「もしかしたらマークはそんな約束忘れてるかもだけど、それでも俺はこの約束を守るために全力で戦う。」
目を細めたフィディオの表情がなんとも言えなくて、
そういえばフィディオはずっと昔からマークが好きだとか言っていたな。男同士だが。
よく分からないが 一途で感動した。
フィディオには大切な約束がある。
その約束のために頑張る というのは良い事だと思う。
それも一種の"誇り"だろう。
皆、それぞれの誇りを持って 前に進んでいく。
勿論、私だって"国の代表の誇り"を胸に進んでいる。
「すまないが、フィディオ……… 残念ながら、FFIの優勝カップは私達ナイツオブクイーンが頂くよ。」
しかし 私の呟きはどうやらフィディオに聞こえていたようで、
フィディオは「負けないよ。」と返事を返してきた。
イキシア [誇り]
(( 愛する約束のために ))
(( 愛する母国のために ))
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