花言葉シリーズ

□アイリス
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フィマク





今日はオルフェウスの練習も休み。

だから、今は 大好きな彼の姿を見にアメリカエリアにいる。


「おー やってるやってる!」



グラウンドに響く 選手の声や砂の音、ボールの跳ねる音が俺の耳に届く。

やっぱ好きだなぁこの音。なんて、



「ディラン、ミケーレ あがれ!DF守りをかためろ!」


さまざまな音が飛び交うグラウンド、気がついたら俺の耳は 彼の声に釘付けだった。


いや、声だけでなく 彼のすべてが輝いて見えて、
目が離せなくなっていた。








あっという間に ユニコーンの練習が終わり、チーム全員でグラウンドの整備をはじめる。


そんななか、マークは 1人宿舎に入っていった。
それも ふらふらしながら。

「………マーク?」



マークは試合中に ミケーレと接触し、足を痛めていた。

その時マークは「平気平気!」と大丈夫そうだったから、勿論 心配はしたけど そこまでじゃなかった。

だが、あきらかにマークの調子は悪くなっていた。今では ふらふらだ。



「まったく、無理するんだから…!」


そう呟いて。次の瞬間、俺は走っていた。







「マーク」

「フィディオ!?」

許可もなくマークの自室に入る。


「ちょ、フィディオ!?なんで……ッ」

「はいはいちょっと静かにしててねー」


俺は慣れた手つきでマークの足にスプレーをかける。

思っていたよりも痛そうだ。
きっと マークは無理矢理プレーしていたんだろう。


「お、俺の足の事、知ってて……?」


戸惑いつつも反抗はせず、自分の足の手当てを俺に任せてくれるマーク。
それがなんだか嬉しかった。



「これでよしっと!」

マークの足の手当てが終わった。



「あ、ありがと フィディオ……やっぱお前 いいやつだな。」


その言葉に ズキッときた。
所詮、俺は"いいやつ止まり"なんだなぁ、と思ったらショックで。

……け、けど諦めないから!君にこの気持ち、気づいてもらえるように アピールし続けるから!


………前向きなのが取り柄なんで、







アイリス
花言葉(( 恋のメッセージ ))





只今、君に恋のメッセージ発信中!!
(そろそろ気づいてね?)
 

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