花言葉シリーズ

□カーネーション
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基緑・豪吹








「吹雪と緑川は世界には行けない。離脱だ」



そう言った久遠監督の顔に はっきり言って腹がたった。

豪炎寺くんも苛々してる、というか悲しそうだった。
そういえば豪炎寺くんは吹雪くんと付き合ってたな。



吹雪くんには悪いけど、吹雪くんと緑川に対する感情はまったく違うものなんだ。

いや、吹雪くんは好きだよ?大切な仲間だと思ってるし、彼が離脱したら悲しい。





でも 緑川は……

仲間とか友達とか そういうのじゃない、恋人同士なんだ。




そんな緑川が離脱する、なんてのは あまりにも残酷な現実だった。

突き付けられた現実に 柔軟に対処できなかった。





「緑川、隣……いいかな?」 「一緒にパス練習しない?緑川!」 「緑川が読んでた本貸してくれない?」

残り少ない時間を緑川と一緒に過ごす。


けど、緑川は何か察したのかな?
「無理しなくていいよ」なんて言われた。
そしたら涙出そうで、でもこらえた。






そんな毎日が少し続いて、


なんだかんだで 緑川と別れる日が来た。
と言っても 空港で別れを告げるだけだけどね。

でもなんでだろう、空港や飛行機に乗ってる時は悲しくも無かったのに、
ライオコット島について1日を終えて寝るぞ!って時……

不思議と涙が出てきた。



寝る直前になって君が愛しくなってきて、涙止まらなくて、

あぁ、緑川は離脱したんだなぁ……って実感がふつふつ沸いてきて。




でもサッカーは頑張らないと。ということで気持ちを押し殺して毎日頑張っていた。

けど、流石に限界かな、緑川が足りない………

豪炎寺くんもなんだか乾いていた。吹雪くん不足かなんかで。




きっと寂しがりやな緑川の事だ、俺が居なくなって色々不安なんじゃないかな?


……よし、そんな緑川を安心させるためにカーネーションでも送ろう。











カーネーション
私の愛情はまだ生きている.

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