花言葉シリーズ

□月下美人
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フィマク





はじめて彼を見たとき、格好いいって思った。

あの頃の俺はまだ幼くって、サッカーはじめたばっかだったから
サッカーうまいマークは俺のあこがれだった。



そしてFFIが開かれて、開会式で彼と再開。

一番に思ったのは、格好いいとかじゃなくて(まぁ格好いいけど)。


………美しい、と思った。



blueの瞳に金髪、お人形みたいに整った顔。
そこらへんの女の子の倍 美しかった。


(いい感じに成長したな)

なんて事を思った。




開会式の夜、興奮がさめずにぶらぶらと散歩をしていた。
明日の練習は午後からだし、

ということでぶらぶらしてて… 気がついたらアメリカエリアにいた。
彼に会えるかな?なんて限りなく無に等しい可能性を信じて、


「ん?」


アメリカチームのユニコーンの練習用グラウンドらしき所に誰かいる。

目を凝らして見ると………



(ま、マークぅぅ?!)



今日、開会式で会った美しい旧友、マークが1人でリフティングをしていた。


びっくりしすぎて少しむせた、やれやれ もう少しで声を上げていたな(近所迷惑だから遠慮しないとね)。




(でも……俺、めちゃめちゃついてない!?)


心臓が超高速にどくどく言ってる、




マークは、開会式で見たより綺麗だった。

月明かりが金の髪を優しく照らし、blueの瞳は夜なのにキラキラ輝いている。
腕にはキャプテンマークがあり、ユニフォームは汗で少し濡れていた(なんかエロかった)。


なんだか はかなそうで、でもそれがよくて、
俺は 話しかけもせずにじっとマークを見つめていた。





散々見つめてマークの美しさを改めて目に焼き付け、
そろそろ話しかけようかな?と歩みをはじめる。


飛びっきりのイケメソvoiceで 「やぁ!久しぶりだね。」








月下美人
花言葉:はかない美

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