和泉野小説

□3章
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その他諸連絡の後、会議は終わり、隊長たちは席を立った。

リラ・ヴェールは少し気に入らない様子で太一とフォールに一瞥をくれると、さっさと部屋を出た。

「あの人…まだ根に持ってるんでしょうか…」

フォールは聞こえるか聞こえないかくらいの声でつぶやいた。

「他人の居る場所が高く見えるのでしょうね。人間臭い方です」
「アイツずっとこっち見てたネ」
「あなたも嫌われてるんじゃないですか?」

太一が嫌味っぽくいうと、五は鼻で笑った。

「ワタシは人に好かれたい訳違うヨ。好き嫌い一々決めてる、それ茶番ネ」

そう言う五は人一倍物事の好き嫌いが激しいのだが、五の場合は会った瞬間の第一印象で全てを決めるため、他とは違うらしい。

「…屁理屈ですね」

意味がわからない、と太一は肩をすくめた。

「なんか言ったかヨ。因みにワタシお前嫌いネ」
「光栄です」




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