☆Novel_RoyEye byMikaduki☆
□☆コードネーム☆
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ある日の休憩時間。
書類がまだ沢山残っているロイの机。
ロイの机の前には鬼の形相のリザ。
リザに睨まれ冷や汗をかいているロイ。
・・・それを眺める部下達。
執務室には冷たい風が吹き、息が出来なくなるような緊迫感が漂っていた。
事が起きたのは今から5分前。
部下達の仕事がだいぶ片付いたためそろそろ休憩にしましょうかと部下にコーヒーを炒れたリザ。
だがロイは仕事がたまっていたためコーヒーを炒れて来ず、ただ一言。
「大佐はまだ仕事が片付いていませんから休憩はまだですよ、休憩したければ仕事を終わらせてください。」
静かにそして淡白に淡々と告げただけ。
ここでロイは地雷を踏んでしまった。
「ちょ、休憩はまだって私だけじゃないか!!上官の仕事が終わるまで部下も待つのがあたりまえだろう!?」
ぷっちーん・・・
リザの頭の中で何かが切れる音。
それと同時に部屋中に怒声が響き渡った。
「何を言ってるんですか貴方は!今日締め切りの書類がまだこんなに残っているというのに・・・貴方のせいでいつもいつも残業で私も疲れているんです!!!貴方のせいで!!!・・・・・貴方は馬鹿ですか!!」
(ふぉ!?聞いた事のある台詞だねぇ、りざたん。ゴッ(蹴 ごふっ!すんません・・・)
貴方のせい
という言葉を二回も浴びせられもうたじたじなロイ。
こんな事があったため緊迫した空気が流れているのだぁぁぁあああ!!
この辛い空間を抜け出したい一心でロイは頭をフル回転させる。
そしてあげくの果てにたどり着いたのは
「・・・あ、そういえば作戦コードネームがまだ決まってないんじゃないか?中尉、皆で考えてくれ。」
「今はそんなことどうでもいいです!とにかく仕事を終わらせてください!」
「どうでもいいって君ね・・・。いつ事件が起こるのかわからないから作っておくのが最善だろ?」
「ですが大佐も一緒に話し合ってもらわないといけませんから。今はどう考えても無理です!」
「それじゃぁ、私も今から考えようじゃないk「今日締め切りの書類を終わらせてください。」
「・・・分かった。それじゃぁ作戦コードネームの最高責任者は中尉。君が務めたまえ。」
「なっ・・・」
「上官命令だ。」
「・・・」
「・・・いえ、そこは大佐がやっていただかないと・・・」
「上官に逆らうか?」
「・・・了解しました。」
という事で休憩時間はここで終わり、全く休憩できず、余計に疲れがたまった部下達と共にコードネームを考えることにした。
「・・・どうしましょうか。コードネームって言っても覚えられなかったら意味が無いわよね。」
「それじゃあ、本名と近い感じの名前とかどうっすか?」
「たとえば?」
「例えば俺だったらジャン・ハボックをジャクリーンに。・・・・とか。」
「あ、それいいじゃないんですか?」
とフュリーも後押し。
「そうね、じゃぁそうしましょう。ハボック少尉はジャクリーンできまりね。」
「うす!」
「それじゃぁフュリー曹長は・・・」
「どうしますかねぇ・・・」
ハボックの一言から皆無言。
しばらくの沈黙が続いた。
ブレダとハボックは考え込みなかなか意見が出なさそうなのでリザはフュリー本人に聞いてみることにした。
「フュリー曹長?貴方のコードネームなんだし、自分で決めていいわよ。」
「え?あ、はい。さっき思いついたんですけどケイン・フュリーなら・・・ケイトとかどうでしょう?・・・女の人っぽい名前になっちゃいますかね?」
「いいわねその名前。じゃぁフュリー曹長はケイトで。」
ここでロイが口を挟む。
「ケイトと言うとアレだぞ。東の方のJAPANとやらはケイトはJAPANESE語で毛糸を意味するらしいz「パンパンパンッ!!!」
「・・・仕事、終わったんですか?」
「・・・・・・・いや、あと少s「ドガン!」
「ならしゃべらずに仕事してください。」
「・・・・はい・・・・(泣)」
(おおおおおお、中尉こええええええ)
誰もがそう思った・・・らしい。(後日談)
「気を取り直してじゃぁ次。ファルマン准尉は・・・。」
「あ、私はですねヴァトー・ファルマンならヴァファリンなんてどうでしょう?」
「ヴァファリンならJAPANではバファリンという頭痛薬があるそうだ。」
「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」
「今度は無視か!!」
「さ。次は・・・ブレダ少尉。」
「あぁ、ブレダならブレ子でいいじゃないっすか。」
「おい、ハボ!!お前それはなんでもひどいぞ!!!何だよ!俺は作戦にあまり参加しない計画を組むだけの頭脳派だからって・・・!」
「決まりね。」
「中尉までぇぇぇええ!!」
「えと・・・中尉はどうするんスか?」
「あぁ私はエリザベスで。」
((((考えてたのか))))
「それじゃ大佐に報告って・・・大佐のまだ決めてないじゃない!!」
「あぁ、そういえばそうでしたね!」
「(ひどいなお前達。)」
「大佐は・・・あ、そうそう。JAPANの人達の名前の苗字に増田っていう苗字があるらしいんです。」
「それで?」
頭にはてなマークを浮かべたハボックが問う。
「ロイ・マスタング・・・ロイ・増田・・・。」
「「「「「ぶぶーーーっ!!!!!」」」」」
「いいですね中尉!!それにしましょう!!」
「よし、これで全員決まったわね。」
「・・・中尉・・・そのコードネーム・・・」
「考え直せとか無しですよ。大佐。ところで、仕事は終わりましたか。」
「・・・オワタ」
「それじゃぁ、改めて休憩にしましょうか。コーヒーと甘い物持ってきますね。」
ま、なんやかんやで作戦コードネームはきまりましたとさ。
(何故無理矢理終わらせたし?)
6月12日ロイアイの日参加させていただきました。
読んでくださった方、本当にありがとうございます。
感想や意見など拍手のほうでコメントしていただけたら嬉しいです。
もしよかったら他の駄文たちも見ていってやってくださいね^^
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