捧げ物CP小説

□不器用な俺からチョコレート
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2月14日、バレンタインデー。


この日の為に俺は性にもあわないお菓子作りを初めてした。

最初は買えばいいとか思ってたけど一文字がそれじゃ駄目だとか煩かったからな。


渡す相手は、兵頭。部のやつらは俺のことからかってきやがったけどそんなんじゃねぇ、決して違うからな、

アイツにはこっちに転校してきてから沢山世話になったから…


とりあえずアイツにいち早く渡すために学校中を捜してるわけだが、やっとみつけられた。


このまま声をかければいいだけなのに中々声が出ない、


いざ渡すとなると以外と緊張することが分かった、というかこれ渡してキモがられたら俺どうすんだよ…


そうこう考えていると自分が女みたいに思えてきて気分が悪くなった。


もう思い切って渡すしかない、掠れそうな声精一杯名前を呼ぶ、



「…、兵頭!」


「南沢、何か用か?」


「嗚呼、あの、な…いつも世話になってるから…」


『兵頭君!』


なんてことだろうか、せっかく決心したところでこんな邪魔が入るなんて予想外だった。


「兵頭君、話しが…あるんだけど、ちょっといいかな…?」


「私に、か?嗚呼、構わぬが…」


「ん、あぁ、俺も構わねーよ」



そう言うと兵頭は一言謝罪を入れて女とどこかへ言った、きっと告白だろう。


すかっりやる気を無くしてしまった俺は壁にもたれる。


心の中はスッキリしなくて少しだけ兵頭のことが気になってしまう。


女と兵頭が向かった方をチラリとみればまだ影が見える。

こうしてるのも仕方ないと思い歩きだした、その時、



「南沢君…!」


「あ、っと…何か用、か?」


「あの!私、南沢君に渡したい物があって…っ」


こんな不幸続きが普通あるだろうか、俺はそれを断ることもできずただポカンと立ち尽くす。



兵頭が気になって今俺の目の前にいるやつの話しなんか全く聞こえなくて、






「南沢君…それで、私、」


「…ごめん、俺行かなくちゃ行けないから」


「え…?」



目の前のやつは引き止めようとしたが構わず俺は兵頭のところへ全速力で走って行く。




なんで俺こんなに必死になってるんだろ、その理由さえ分からないけど今はそんなことどうだっていい。


二人が向かった方へ走って行くと丁度さっき兵頭のことを連れていった女とすれ違った。


その先をみれば俺が捜していたその人影が、



そいつをみて気がついたんだ、



俺は兵頭のことが、





「兵頭!!!」


「どうしたんだ南沢、何故そんなに…」


「兵頭!渡したいものがあるんだ」


「渡したいもの…?」


「嗚呼、」





不器用な俺からチョコレート

(今はまだ伝わらなくても、)
(いつかはきっと、伝えてみせる)




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本気で失敗しました駄文晒しー←

ちょっとこんなの申し訳なさすぎて捧げられないよね…


てことで、お持ち帰りフリー。
いや、持ち帰る人もいないと思うけど←

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