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□答えは一択、
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2月14日、今日は女が男にチョコをあげたりするなどというバレンタインデーという日らしい。


ま、俺には関係ねーけど。


それでも学校の教室に入ってしまえば関係ないわけでもないらしい。



男子も女子もなんとなくソワソワしてるしざわついてるし、


なんというか、うぜぇ。



まわりのやつらにとってみればおめでてー日かもしれねーけど俺にとっちゃただ騒がしい日でしかない。



仕方なく教室を出て今日一日屋上で過ごすことにした。




屋上は俺の特等席、そして今日は快晴。



人も滅多にこないしよく寝れそうだと思った矢先、それは叶わないということが分かった。



自分がいつも寝ている場所に向かおうとしたところで誰かの声聞こえた。




声の聞こえる方をみれば髪の長い女子、それに…佐久間クンじゃねーか。



何を喋ってんのかは分かんねーけどまぁこんなとこで二人っきりなんて言ったらアレだな、




その女は佐久間に何かを渡して走りさっていった、今日という日を考えるあたり普通に考えればあれはチョコだな。


佐久間をみればグッタリとしたような表情で綺麗に包装された箱や袋などを数個か持っている。ご愁傷様




俺はそのままねっころがりゆっくり目を閉じる。



いつもならこのままスッと寝れるのだが今日は違った。



佐久間はいなくなっていたがその変わり違うやつがきたようだ。



何も屋上でこんなことしなくてもいいじゃねーかとイライラしているとそのイライラの原因のやつらの声がきこえてきた。



「ずっと前から…その、応援してて…その…好きなんです!源田君の、こと…」


源田…?聞きたくもねーのにその名前に反応しちまった自分にイライラする。


アイツは普段からモテてるし…まぁ驚くことじゃねぇけど。


源田はあの女の告白にどう答えるのだろうか、少しだけ耳を傾ける。


なんて、よく考えれば盗み聞きじゃねーかこれ。



だけど勝手に聞こえるんだ、だから仕方ねぇ。と、意味もないように自分に言いきかせる。




「すまない、俺は…」


源田が断る声が聞こえた。それを聞いた俺は何故かホッとしている自分がいてムシャクシャした。




こんなんじゃ眠れねぇ、と俺はそそくさと屋上から出ていった。





−−−−−−−−−−



結局今日一日、ろくに過ごせたもんじゃなかった。


どこに行ってもチョコの甘ったるい匂いがプンプンしてやがる。


仕方なく部室にこもっていると誰か来たようだ、もう部活が始まる時間帯なのかと思うと少し憂鬱になる。



「不動、!」


「ん、源田かァ…」


「捜しまわったんだぞ、いつもの屋上にいないと思ったらここにいたんだな、」


「あァ、何処も騒がしくてゆっくりできたもんじゃねー…って、なんで俺のこと捜してたんだよ?」


「これ、不動に渡したくて…な、」



そう言って差し出されたものはシンプルにラッピングされた袋だった。


「は、なんだよこれ…」


「あ…もしかしてチョコとか嫌いか…?チョコフォンデュというものを作ってみたんだが…」


「…別に、嫌いじゃねーよ…」


だから受け取ってやる、なんて不格好なことしか言えねーけど、それでも源田はパァッと表情を明るくしていて俺は奪い取るように源田からその袋を受け取る。


「…つーか、なんで俺にこんなもん…」


「不動のことが…好き、だからだな。」


「っ、は…?お前今なんつって…」


「俺は、不動のことが好きだ、と言ったんだ」



完璧に好きだと言われた俺はどうすりゃいいんだ、というかこれはどういう意味での好きなのか、これで俺の勘違いだったらどうしてくれるんだ、つーかなんで少し舞い上がってるんだ俺きめぇ。


頭の中でグルグルと色んなことを考える。

ポカンとしている俺に対して源田は今だニコニコと笑っていやがる。まぁ源田らしいと言えばそうだが。



「不動は俺のこと嫌い、か?」


「別に…嫌いじゃ、ねーけど…」


「じゃあ好きか?」


「…好きじゃない、って言えば嘘になるかもなァ…」


何を言ってるんだ俺は、と少し後悔しふいと顔を逸らす。
すると源田はくすりと小さく微笑んで




「不動、俺と付き合ってくれ、」



答えは一択、

(ああ、バレンタインも中々悪くねーなかもなァ)




−−−−−−−−−

ズシャアアアアアア今回も駄文で終了しましたチーン


ちょっと今色々後悔してます書き直したいです、面倒だからしませんけど( 

というか源不?これ源不なの?え?って感じですね分かります()

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