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□迎えは早めにお願いします。
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真帝国学園が海に沈み、俺は居場所を無くした。


源田、佐久間はあの後病院へ運ばれ今はきっと帝国に戻っているのだろう。



あれから俺は全てを無くした、今の俺に何が残っているのだろうか、


残っているとしたら、無駄なアイツの記憶、アイツへの気持ち



自分らしくねぇ、と髪をわしゃっとかきむしる。


それでもふとした瞬間にアイツの笑顔が脳裏をよぎる、俺も本当に落ちたものだと失笑する。


この無駄な気持ちに気づいたのは一人になってからだったからだろうか


源田と佐久間を真帝国に呼んでからは自分のイラつきは全て源田げぶつけて、それでもあいつは決して俺に歯向かうことはなかった。


それを考えるとアイツからしたら俺は憎いやつでしかないのだろう、


悲しいとか、そういう感情は多分ない。


ない、はずだけど目頭が熱い。


なんでだと服の袖で目を一回ごしごしこする。



こすればこするほど自分の孤独さ、いろんなものが身にしみてくる。

いっそのことすべて記憶を消すか、俺自身消えてしまえばいいのに、と長いため息をつく。


でも、気のせいだろうか。今あの懐かしい声が聞こえた気がした。


視界は霞んだまま目線だけ上げるとそこには人影がみえた。

大きな影、少しアイツの影に似ているだなんて考えている俺は本当におかしくなっちまったようだ。


「不動、」


幻聴か、それでも少し心の中で期待して、いろんな気持ちが入り交じった状態で顔をあげるとそこには俺の待っていたアイツが


「不動、迎えにきたぞ」


あの大好きで大嫌いな笑顔で、手を差し伸べるようにして俺を孤独の世界から救いだす。

遅せぇんだよ、そんな無愛想な返事で目からは大粒の涙を流しながら無様にもアイツに抱きついた。



迎えは早めにお願いします。

(俺がどんなに待ち続けたことか、)
(それでもいつかは来てくれると信じていた)





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源不です多分(´・ω・`)


なんか、ね、なんともない文になりました。


ただたんに不動たんがボロボロ泣いたら美味しいなぁと思っただけです(

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