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□マカロンよりも甘く
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※24設定、源田と佐久間同棲設定※
※3/14、ホワイトデー※







とある休日に俺達宛てに宅急便がきた。
誰からかと思えば鬼道からでそのことを佐久間に伝えると「鬼道さんから!?」と満面の笑みはしゃぎ、まるで犬が尻尾を振っているようだ。

相変わらず佐久間の鬼道への尊敬という意味での好意は変わらない。長年一緒にいるもんだから慣れているがたまに少しだけ嫉妬してしまうくらい佐久間は鬼道のことを慕っている。



「なぁなぁ、中身なんなんだろう…!開けてもいいか…!」


子供がプレゼントをもらったときのようにキラキラと目を輝かせている佐久間が可愛らしくて微笑を零しながら頷くと小さく歓喜の声をあげながら小さいその箱を開ける。


「中身、なんだったんだ?」


「んと…昔撮ったやつとか最近の写真…と、手紙…と…お菓子…?」


「写真と手紙とお菓子…?」


「んー…とりあえず手紙、ほら」


佐久間から手紙を手渡され数枚の手紙に目を通す。
内容はいろいろなものが記述されている。近況、豪炎寺は敵ではなかったことや…このお菓子のことも書いてある。

「このお菓子はマカロンらしいな、有名所のものだ…そういえば今日はホワイトデーだったな。」


「げ、マカロン…?なんだ鬼道さんマカロンなんて…俺が嫌いなの知ってるはずなのに…」


ホワイトデーにこんなもの贈ってこなくていいのに…としょんぼりしている佐久間をみて苦笑する。佐久間は甘いものが嫌いなわけではないのだがマカロンは好まないらしい…


「佐久間、あえてマカロンらしいぞ。手紙よると俺に佐久間の世話をしてくれている御礼に、ということらしい。佐久間の好物を贈ってしまうと食べられてしまうから…って書いてあるぞ」


それを告げると佐久間はすっかり気分を損ねてしまったようで拗ねてしまった。



「まぁいいじゃないか、ほら鬼道の写真もあるぞ?」


「………俺が貰っておく」


佐久間は箱の中に入っていた写真だけをすっと持ってすぐ側のソファーに座り込む。

俺は箱に入っている小さな小包を開けそこに入っている数個のマカロンのなかから一つを口に運ぶ。

「お、美味いなこれは…」


さすが鬼道が贈ってくるものだと一人納得し数少ないそれをぽんぽんと口に運んでいき最後の一個を口に入れる。相変わらず佐久間は黙っているままだ。


「俺達も何か贈った方がいいよな、何がいいか…」


「源田、俺の分のマカロンは」


「え、?」


「だから、俺の分はって聞いてんの」


「え、あ、すまない、今最後の一個を食べてしまった…」

「はぁ…?おまっ、俺の残さなかったの?鬼道さんからのマカロン!!!」


「嫌いだから食べないと思……っ!?」


謝ろうと立とうとしが佐久間が俺より先に立ち上がり、それを阻止され顎をぐっと掴まれる。


「さ、さくま…本当にすまな…」


「嫌だ、許さない。」


「っ…!」


佐久間はがぶりと噛み付くように唇に吸い付きちょっとした隙間から舌を挿入してくる。
今はもう食べてしまったマカロンの残り味を堪能でもするかのように咥内をぐるぐると舐めまわしてきて息がしづらく、堪えられなくなりトントンと佐久間の肩を叩くとゆっくりと唇が離れていき解放される。




「んー甘い、」


「…っ、はぁ…何、するんだ…!」


「何って、源田が全部食うから…どんな味だったのかと思って」


「だからってな…!」


今更ながら佐久間にされた行為に羞恥を感じそっぽを向く。心なしか顔が熱く感じる。



「ん?何照れてるの?」


「こ、これはちが…!」


「んま、鬼道には礼を言わなくちゃな、御馳走様」


そう佐久間はニタニタした顔つきで俺の真っ赤な方に軽いキスを落とした。




マカロンよりも甘く

(たまにはマカロンも悪くない)




−−−−−−−−−−−−−−−
結局何が書きたかったのだろうか、(´`)


ホワイトデーってことで佐久源。のつもり


佐久間には作らせようと思わなかった俺です、何故でしょう…(


まぁこれもいつかはごみ箱いきですねぇ

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