□俺の、初恋なんです。
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まだまだ寒い日が続く、2月の後半
今日の授業が終わり、校舎を出て校門へと向かう


友達1
「あ、また来てるね」

友達2
「ほんとだ。愛されてる〜(笑)」

琴音
「違うから…」


校門の前で待っていたのは、ランドセルを背負った少年
あたしを見たとたんに笑顔になる、愛らしい少年


虎丸
「あっ、こんにちは!学校、お疲れ様です!!」

琴音
「いつも来なくていいのに」

虎丸
「俺が会いたいだけですから」


ニッ、といたずらっ子のように笑う少年の名前は、宇都宮虎丸くん
FFIでイナズマジャパンとして、大活躍した人だ
そして、あたしの幼なじみ
と言っても年は違って、あたしは中学2年生なんだけどね


琴音
「だからって学校まで迎えに来なくても…」

虎丸
「迷惑でしたか?」

琴音
「あわわ、ごめんね!迷惑なんかじゃないよ、すごく嬉しい」

虎丸
「なら良かったです!」


落ち込んだように見えたんだけど…
演技だったのかな?
もうすっかり笑顔になって、あたしの腕をひいてくる


虎丸
「さ、遊びに行きましょ?俺っ家来て下さい!」

琴音
「はいはい」

虎丸
「はい、は一回」

琴音
「わかってるよ」


頭を撫で撫でする
すると、顔を真っ赤に染めて照れている


虎丸
「や、止めてくださいよ…//」

琴音
「はーい」

虎丸
「まったく//」


なにが「まったく」だよ
ちょっと嬉しいくせに(笑)


虎丸
「早く行こ?」

琴音
「そうだね。んじゃ、バイバーイ」

友達
「「また明日ね〜」」
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