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□第七話:衝撃的事実発覚。
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まずは落ち着こうと思います。
こーゆー時こそ落ち着きが必要だと思うんだよあはははは…。
状況整理します。
南沢さんケータイに現る。
↓
学校に連れてきた。
↓
部室にry
↓
浮気発覚。
↓
許すまじ。
↓
こしょこしょ攻撃喰らえ!
↓
ケータイの中に手が入った…
『いやいやいやいや、なんでですか?』
“知るか”
おお、意外のほか落ち着くことが出来たぞ。
状況整理さすがだなぁ。
にしても南沢さんの腕、うで、ude…
「えと、ちょいちょい。なんで落ち着いてるんですか?しかも絵理ちゃんニヤケてるし…光景が気持ち悪いよ!グロテスクだ!」
“泣かないでよ琴音さん!”
「泣いちゃいないがな、あたし。いやしかし、むりむり…キモチワルイィ…」
“俺がいるから!”
「だから泣いてないっつの!しかもケータイの中じゃん」
“そこはなんとかなるさ!”
「天馬か!てか超次元過ぎるわ!なんでケータイの中に手が入んの!?」
超次元か…。
ああならさ、こんなことも可能だったりして。
『南沢さん』
“なに”
『ちょっと暴れないでください』
“は?って、うわっ!”
ドサッ
「“!?”」
“イテェ…”
『おお、やっぱりね』
南沢さんが地上に降り立ちました。
いえ、ケータイから出てきました。
私天才!
“あれ…?俺、外にいる?”
『はい!てことでお仕置きしますが言い訳しないですよね☆』
“は…”
『覚悟おおおおお!!!』
“ぎゃあああああ!!”
“仲良いよね、あの二人”
「あたし達も仲良くない?普通にさ」
“そうだねぇ”
「…ねぇ、浜野くんもケータイから出てみない?」
“ん?琴音さんはその方がいい?”
「うん!」
“わかった!引っ張って〜”
「はーい!いくよ……とりゃ!」
ドサッ
“ふ〜、ちゅーか着地は結構痛いんだねぇ”
「ごめんね?」
“気にしてないよ”
「そっか、よかった」ニコッ
“うん”ニコッ
『あれ?浜野くんも出たの?』
「うん、てかその体勢やめて」
『なんで?』
「マウントポジションじゃないですか。見てて恥ずかしいんですけど」
『ほう、これをマウントポジションと言うのか。初めて知った』
南沢さんにお仕置きをするべく追いかけっこをし、なんとか捕まえて馬乗りしました私!
いやぁいい眺めだなぁ、と思っていたらこれが俗に言うマウントポジションだったとは。
「とりあえず降りなさい。南沢さん汗かきまくりだから」
『えー!!もったいないよ!』
「嫌われるよ?」
『そしたら体に私の愛を刻み付けまくって忘れたくても忘れられないようにしてあげるからダイジョブ!』
私の今の言葉にこの場の空気が一気に冷たくなりました。
あっ、やっぱり引かれた?
「あのねぇ、南沢さん足早いでしょ?」
『さすが琴音ちゃん。私に慣れてるね、引かないなんて』
さすがっす。
「まぁね、長い付き合いですから。つか話聞け」
『すみません』
「足の早い南沢さんに逃げられたら絵理ちゃん捕まえられないでしょ?だったら今はそこから退いて、体に刻み込むんじゃなくて優しくしてさ、もう絵理ちゃんなしでは生きていけないぐらいにするべきじゃない?」
琴音ちゃん…。
貴女は天才ですか!
『そうだよ、そうするべきだね!』
「だったら早くそこから退きなさい。南沢さんの顔色がヒロト並みに白くなってるから」
『御意!』
やっと南沢さんの上から退きました。
偉いぞ私。
退きたくなかったが…退いたんだ。
……うん!
“殺されるのかと…”
『それはないです、愛故の殺人とか好きじゃないんで』
“あっそ…(汗)”
“ちゅーか絵理さんっておっかない人だったんだ…”
「素はこんなんだよ。でも南沢さんが好きだからこそで浜野くんにはないはずだし、あったとしたらあたしが止めるから」
“まじかぁ、よかったー。琴音さんありがとう”
「いいって!てかまじで照れるし…」
『いちゃいちゃしなーい。琴音ちゃん達仲良すぎ』
「怒るなし、顔怖い」
だって琴音ちゃん達がいちゃいちゃしてるのなんか悔しいんだもん。
私も南沢さんといちゃいちゃしたいのに…。
「そろそろ帰らない?」
『ん?もうそんな時間?』
部室にいれるのは五時半まで。
時計をみると…
『あっ、もう四十分じゃん。あの口煩い顧問が来る時間…』
「お前らもう帰れ〜」
『あははっ、似てる(笑)』
琴音ちゃんのモノマネめっちゃ似てるんですけど(笑)
あっ、そーじゃん。
まだ問題があるじゃない。
『ねね、南沢さん達はどーする?どうやったらケータイの中に戻るかな?』
「え?あー…押してダメらな引いてみろ、って言うし、引っ張って出したなら押し込めばいいんじゃない?」
『意味違うような気もするけど…そうだね、やってみるか』
“もう戻る?”
「うん、自分勝手でごめんね」
“いやいや、大丈夫”
浜野くんってやっぱり優しかったのね。
微笑む顔が天使です。
『じゃあ南沢さんも』
“押し込まれなくても自分で帰れると思うんだけど”
『もう!素直じゃない南沢さん可愛すぎ!』
“……”
「ささ南沢さん、早くしないと顧問来ちゃうよ」
“じゃあ俺も帰るねー”
「浜野くん、また家に帰ったらお話ししようね」
“うん”
本当に南沢さんはツンデレですね!
まぁアニメとちょっと違う気がするけど…。
「さ、顧問が来る前に帰りますか」
『そうだね、帰りますか』
私も帰ったら南沢さんとお話ししたいなぁ。
そんなことを思いながら学校を出た。