文章
□愛情表現
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俺、潮江文次郎は今現在片足を縄でつるされている…理由は…
『仙蔵ぉお!!またやりやがったなっ!』
「ふんっ、ハマる貴様が悪いんだ。」
そう、原因は今俺が怒鳴りつけた相手、作法委員会委員長で、恋仲の立花仙蔵だ。
毎度毎度、俺が行く先々に出現しては悪戯(しかもタチが悪いヤツ)を仕掛けていく…
一体仙蔵は俺に何がしたいんだっ!!
六年間同室で同じ組で、恋仲になって…ずっと一緒だが、未だに俺には仙蔵が考えていることが解らない…;
俺は縄を外してその場に立つと、仙蔵の方へと視線を向けた。
『なぁ、何で毎回毎回俺が通るところに罠やからくりを仕掛けるんだ?
俺が仙蔵に何かしたから怒っているのか?』
と話すと、仙蔵は一瞬目を見開いてすぐに俯いてしまった。