文章

□桜
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sideS
忍術学園を卒業してから2年が経ち…、私、立花仙蔵はとある城の忍者として任務をこなしっていった。
「立花…。任務を遣わそう」
「…御意」

与えられた任務の内容はとある屋敷に忍び込み、その屋敷の情報、密書を取ってくるという任務なのだが…その屋敷には噂があった。
その噂とは…
「忍者だけで構成された、忍者屋敷…か」

一見、ただのでかいだけの屋敷かと思いきや
その屋敷長から、雇った娘たちまですべてが忍者という屋敷。
「骨が折れそうな任務だな…あの城主め…」
悪態をつきながらも木の上でその屋敷を眺めて作戦を練っていると、ふといやな予感が頭をよぎった。

(忍者だらけの屋敷…もしかしたら…あいつも…?)
頭をよぎったのは、忍術学園で6年間を共に過ごした、潮江文次郎だった。
(そういえばあいつは、就職場所を言わずに学園を卒業して…以降誰も会っていなかった…いや、そんなわけないか…)

もし文次郎がこの屋敷にいるとすれば、それはすなわち文次郎と殺しあうということ…
「今はこんな事も考えていられないな…行くか…」
タンッと木から飛び降りて屋敷への潜入を開始した…
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