文章

□鼻血
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ある日、何時もどおりに文次郎と仙蔵は自分たちの部屋で任務の作戦について語り合っていた…

「…それで私が此方に攻め込むから文次郎はその隙に…」
「あぁ、分かった。…これで明日の任務は…って、仙蔵!?」「えっ?」

急に驚いた顔をして仙蔵の顔を眺める文次郎に、仙蔵は意味が分からず首を傾げると、仙蔵の鼻から何かが伝い落ちた。

ーポタッ

伝い落ちた液体は作戦が描かれた巻物に落ちるとじんわりとその色を滲ませた。

「おや…鼻血が出てしまったのか;」
巻物に滲んだ色をみて理解したのかいまだに流れ落ちそうな鼻血を自分の頭巾で押さえた。

「だっ、大丈夫か仙蔵?早く医務室に行かんと…」

そう心配げに仙蔵の顔を覗き込む文次郎に仙蔵は…
「(かっ、顔が近い…///そんな心配げに見ないでくれ、襲ってしまいそうだ…)」

別のことを考えていたのだった……
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