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□押して駄目なら引いてみろ!
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私、立花仙蔵は同室の潮江文次郎と恋仲だ。私は心の底から文次郎に告白して恋仲になったのはいいが…

まったくと言っていい程文次郎の反応が薄い。

例えば…
「文次郎、大好きだ。」「あぁ、知ってる。」
とか…
「愛しているぞ」
「そうか」
あまりにも反応が素っ気なく、薄い。もしかして私は嫌われていると錯覚してしまいそうなぐらいだ。
まぁ、そんな訳で私は今、伊作と留三郎の部屋へと来ていた
「…というわけだ。」
「あー…それは確かに反応薄すぎるね。」
「だろう?だから不安なんだ…」
「というか仙蔵が押し押しの押しまくりなのも駄目だと思うんだ。たまには引かないと。」
「引く?」
「そっ、押して駄目なら引いてみろって言うでしょ?」
「成る程…わかった。やってみよう。」
「頑張ってね。」
「ああ!ありがとう、伊作!」
有言実行しようと、私は六は長屋を後にし、自室へと向かった。
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